一目惚れの話(1)

 
一目惚れ、っていう現象がある。

とはいっても、初見でいきなり惚れるということではなく、ある程度自分の好みというものがあって、それにたまたま合致するものが目に入った場合に、その感度が一気に上昇することで惚れるということになるわけで、だから根拠が無く好きになるわけではない、ということだ。

何のことやら意味がわからんが、ようは一目惚れの話。

6月の307swの車検を受ける方向で調整はしているものの、この際に気になる車種をまとめてチェックしようと最近はいろんなディーラーを回る事が多い。

先日は長らく試乗する機会に恵まれなかったプジョー3008とトヨタのアベンシスを、そしてこの夏に登場予定のインプレッサXVと新型レガシィの情報を集めにスバルへ行ったりと、割とアクティブに動いていた。

しかし、どのクルマも結局のところスタイリングや走行性能、積載性といった部分でどこか引っかかる点があり、あんまし気分的に盛り上がらなかった。

そんな中ちょうど今週末に港北エリアにフォードの新店舗がオープンすることを思い出した。

FOCUSやC-MAXの販売が終了して以来、フォードのクルマを見るのはずいぶん久しぶりだったので、今のフォードブランドのチェックも兼ねてお店に行ってみることにした。

上記のとおりフォードは欧州フォード車の販売を中止してしまい、現在は北米のスパルタンな車種(MUSTANGやEXPLORERなど)しか展開しておらず、あまり琴線に触れる車種は無かったりするのだが、それでも2010年末に久しぶりに国内導入された欧州フォードの『KUGA』を発売した。
KUGAをチェックすれば欧州フォード車の現在の状況がわかるというものだ。

以前港北エリアには別の場所にフォード店が存在していたのだが、フォード車の国内販売が低迷するのにあわせていつの間にか無くなってしまった。

そことは別資本の店が、以前はジャガー&ランドローバーの店舗を改装する形で今回フォード港北ニュータウン店をオープンさせたのは、フォードジャパンが国内市場に今後力を入れていくからだろうという予測が成り立つ。

実際に店舗に行ってみると、驚いたことにT型フォードや1929年製リンカーンのタウンカーがデモ展示されていた。

oldmoile.JPG

話を聞くと、フォードジャパンがこの店舗の開店にあわせて展示用に用意したとのこと。
かなりの力の入れようだ。
(この2台の展示は月内ぐらいまで行っているとのこと)

実際に運転席に座ることもできて、しばらく古き良きフォードを堪能してしまった。
(ちなみにT型フォードはトヨタ博物館で体験試乗ができる)

…いやいや、こんなことをしに来たわけではない。
KUGAだ。KUGAを見せろ。
ええぃ、MUSTANGじゃない。

展示車両に目を移すと、MUSTANG、EXPLORER、ESCAPEと併せて派手な赤いKUGAが展示されていた。

おいおい、なんかすげぇぞコイツ。

久しぶりに初見でいいな、と思えるボディカラーだった。
カタチではなく、性能でもなく、色でいいと思えるクルマに出会ったのはずいぶん久しぶりな気がする。

なんか、一目惚れの予感。

(つづく)
 

この記事へのコメント

  • ハリソン太郎

    えぇー「つづく」という事は、次のブログ更新では【一目惚れをして、その場で契約してしまった。後悔はしていない】とか書いちゃうのでしょうか・・・

    それにしても、昔のフォード車は気になりますね。
    2012年05月21日 20:23

この記事へのトラックバック