"Know where you stand"
(あなたが今立っている場所について知ってください)
2005年にカンヌ広告祭でブロンズを受賞した作品だそうな。
初めて知った。
ベルリンの壁が崩壊した後、ドイツの街並みは大きく変わったというが、確かにこのように合成でもされなければこの場所がベルリンの壁のあった場所だと思いもしないだろう。
忘れてはならない歴史があり、それを正しく知った上で自分たちはこれからどうしていくべきかを考える。
だからこそ、歴史をきちんと学ぶために、歴史番組専門のHistory Channelがあるわけだ。
プロモーションとしても、メッセージとしても、非常に上質な作品だと思う。
ヒンデンブルグの爆発やノルマンディ上陸作戦についても、今の景色からは当時の惨劇を想像することもできない。
映像技術の進歩はこういったこともビジュアルとしてわかりやすく見せてくれる。
この映像のように、歴史を伝える番組もさまざまな研究の成果、そして技術の発展でよりわかりやすく、詳細に伝えることができるようになってきている。
そう、過去の話なのに、どんどん情報がアップデートされているわけだ。
学校などで習った歴史の内容は、ひょっとすると今ではまったく違う話になっていることすらある。
ティラノサウルスの解釈が以前とぜんぜん違うものになっていたり、鎌倉幕府の開設が1192年ではなくなっていたり、とかね。
では、今の日本で同様の映像を作るとすれば、どんな題材が適しているだろうか?ちょっと考えてみる。
やはり阪神大震災からの復興がいちばんメッセージとして伝わりやすいだろうな。
そして、いずれ東北でも同じような映像を作って、歴史をきちんと伝えていくことの大切さを伝えていかなければいけないだろうね。
って、そんな先の話より東北については今の方が大切ではあるのだが。
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