遠藤雅伸の本


▲遠藤雅伸のゲームデザイン講義実況中継

ゲーム作家としていろんなメディアに顔を出し、さまざまな発言が物議を醸したりする遠藤雅伸であるが、意外と著作物の数は多くない。

共著であったり、インタビュー記事などで貴重な話を披露していたりするのでそれはそれで非常に楽しいわけであるが、せっかくここまで蓄積してきたものがあるんだから、遠藤さん自身がテーマを決めて本を出して欲しいってことを何回か話したことがあった。

本じゃなくてもいいんだけど、とにかくゲームを作ることのノウハウというか、知恵の伝承みたいなことをきちんと行っていくべきだと常々感じていただけに、東大でのゼミに潜り込んで聴講してみた感想としては、今の学生たちは羨ましいなぁ、などと思っていたりもしたのだった。

で。

DIGRAなどでの活動を踏まえ、大学の講義を想定したフォーマットで社内研修に使用した内容をまとめたのが本著作だそうだ。
各章の内容などはこちら。

時代とともに激しく移り変わるゲームデザインのトレンド。
遠藤さん自身も書いてるとおり、語られている内容は数年もすれば陳腐化してしまう部分もあるだろう。
しかし根底にあるゲーム、というか人を楽しませるコンテンツを作るうえでの発想は普遍的な部分もあるわけで、ゲームの黎明期から今日まで現場を見続けてきたノウハウは役に立つことが多いだろう。

値段が高いとか言うなw
 

そういえば。
遠藤雅伸の本、となるとこちらにも触れておかないといかんね。


▲小説 ゼビウス-ファードラウトサーガ

初版の双葉社、そして復刊.comでの再発行した分の在庫も切れてしまった今、ふたたび入手困難になってしまったが、あの時代のビデオゲームにここまでのストーリーが練られていたのかと今読み返しても背筋がゾクゾクっとするものがある。
 
ゲームを作るうえでどんなことが大切なのか?ってことを、今だからこそきちんと考えるタイミングだと思うんだよね。
 
 
 

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