欧州カーオブザイヤーはAMPERA(VOLT)でした


欧州カーオブザイヤー(COTY)が発表されまして。
今年のイヤーカーはオペル AMPERA(シボレー VOLT)が獲得しました。

欧州カーオブザイヤー2012…GMのPHV、ボルトに栄冠

昨年のイヤーカーは日産のLEAFだったので、この手のクルマが2年連続で選ばれたというのは、売れるのはVWのような実用車ばかりの欧州にあって、おもしろい選考結果だったと思いますです。

今年の欧州COTYのファイナリストに残ったのは7台で、最終選考ではこんな結果になりました。

 第1位:オペル・アンペラ/シボレー・ボルト…330点
 第2位:フォルクスワーゲンup!…281点
 第3位:フォード・フォーカス…256点
 第4位:ランドローバー・レンジローバーイヴォーク…186点
 第5位:フィアット・パンダ…156点
 第6位:シトロエンDS5…144点
 第7位:トヨタ・ヤリス(日本名:ヴィッツ)…122点

まぁこの顔ぶれからすればAMPERA(VOLT)以外を選ぶ積極的な理由は乏しいですよねぇ。

VWのUP!も健闘を見せておりますが、最終的にAMPERA(VOLT)を選んだというのは、欧州COTYの選考委員がヨーロッパ市場においても本格的に環境対応車へシフトを促すべきだというメッセージを発していると考えて良さそうであります。

いかんせんディーゼルやダウンサイジングターボで環境性能を高めてしまったもんだから、ハイブリッドなどへの移行がなかなか進みにくい欧州市場において、むしろこの事が今後の問題になってくることを見越しての選考結果という気がしないでもありません。

本家アメリカでも販売不振で生産調整されていることから、欧州COTYを受賞したからといってAMPERA(VOLT)が今後爆発的に売れるとも限りませんし、あくまで未来の可能性を提示したという程度で終りそうな感じではありますが、欧州市場も徐々に変わり始めているという認識を持つには十分な話ではないかと思いますよ。

果たしてそこで、日本勢が優位なポジションで立ち回ることができるか?
戦いは、まだ始まったばかりですよ。
 
 

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