ユーラシア大陸のバイク旅を終え、著書も執筆してはいたものの、どうもその後あまり積極的に活動しているように見えなかった作家の戸井十月が、肺ガンを発症したことを告白している。
なにやら戸井十月のキーワードで検索して当BLOGへ飛んでくる人が増えたので何かあったのか?と思って公式WEBを見に行ってびっくりした。
再び原野へ
~戸井十月 メキシコの砂漠を走る~
「実は、私、肺癌になりました。来週の月曜から放射線と抗癌剤による治療が始まります。
12年かけた「5大陸走破行」が終わり、NHKでの放映や、本もやっと発売されたと思ったら、
すぐに次のテーマが目の前に現れました。(ハハハハ……)
サハラや天山越えより厳しく長い旅になるかも知れませんが、私はこれをやり遂げるつもりです。
そして、もちろん本来の旅も続けていきます。」
昨年4月にこのメールを知人に送っていたということは、5月に開催されたトークショーの時点で抗がん剤による治療を開始していたということか。
トークショーの際、どうも本人のテンションがあまり高くなく、なんか調子悪いんだろうか?と感じた。
また、自分達が旅をしながら撮り溜めた映像素材で、番組に使われなかったものを再編集して、有料動画配信をやってみたいなどと言っていたのに、こちらもちっとも進展が無いのでおかしいな、とは思っていたが、こんなことだったとは・・・
そして病気をおして自身の原点であるオフロードレース「BAJA1000」に参加した際のドキュメンタリーが2月7日に放映されるとのこと。
NHK BSプレミアム
旅のチカラ「再び原野へ ~戸井十月 メキシコの砂漠を走る~」
放映日:2012年2月7日(火) 20:00~20:57
再放送:2月9日(土) 8:30~9:27、2月11日(土)7:45~8:42
BAJA1000は11月17日~20日まで開催されたのだが、戸井十月が出場していたという話はぜんぜん知らなかったが、バイク関連媒体ではけっこう話題になっていたようで。
こういう情報は公式サイトに書いといて欲しかった・・・
ユーラシアから帰還した時にはもう還暦を迎えており、現在63歳。しかも病気を抱えて過酷なBAJA1000(=1600km)を走るというのは並大抵のことではない。
旅を、そしてバイクを続けるために、肺の除去ではなく抗がん剤治療の道を選んだという戸井十月。
半年間の闘病生活で状況は好転したようで、KTMのオフロードバイクでBAJA1000へ参加することができたんだそうだ。
57分という短い番組ではあるが、戸井十月の生き様を映像に焼き付けているものと信じたい。
ガンに負けるな、戸井十月。
あなたの見てない世界は、まだまだたくさんあるのだから。
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