チンクのMPV

fiat500MPV.jpg

やべー、1月初旬に書きかけだったネタが発掘されたのでとりあえず上げときます。
  
コンパクトカーにボディバリエーションを与えて横展開するのが最近の流行でありまして、その先頭にいるのは言わずと知れたBMW MINIだったりするわけです。

通常のボディタイプに加えてClubman、Convertible、Crossover、Coupeと4タイプ。
グレード展開もあわせると、BMW MINIだけですでに20車種を超えるラインナップを持っているというのですから、「出しすぎだろ!」なんて気もしないわけではないですが、こうした積極展開がBMW MINIの国内販売における好調の原因と言っていいと思います。

だだし。

MINIと名乗っておきながら、Crossoverについては全幅が1800mmを超えるなど、いくらなんでもデカく成りすぎだとお嘆きの貴兄に。

別にMINIじゃなくてもいいじゃない。

ってことで、フィアットも同様にFiat500(チンク)のボディバリエーション展開を進めることになりまして。

現行のチンクはエンジンにツインエアを搭載したノーマルボディに加えてスパルタン仕様のABARTHやカブリオレである500Cをラインナップしており、それに加えて特別仕様を小出しに展開することで、国内においてフィアットは実質的にチンクシリーズだけでプジョーさん全体の売上と僅差まで迫るほど好調だったりしております。

それに加えて今度はMPVですよ。

Fiat 500 MPV exclusive
The Fiat 500 family is set to grow with the introduction of an all-new compact MPV to rival the MINI Countryman


もともとチンクが現行Pandaのプラットフォームを使って作られたこともあり、今回のMPVバージョン(っちゅうか500L)もそれに伴いPanda風味に仕上がっております。
っていうか、Pandaのチンク的再構築、みたいなものでありまして。

現行Pandaがイマイチ存在感を発揮できていないところを、ガワを変える事で商品力を持たせるって戦略は、別に悪いものではないと思いますよ。

ただ、単にPandaのガワを変えただけのものでなく、3列7人乗りの仕様も別に計画されているとのことで、販売不振のムルティブラやイデアの後継車のポジションも兼ねるらしい、という話にはちょっと心がザワザワします。

さすがにチンクのアイデンティティと3列7人乗りという食い合わせはあまりよろしくないような気もしますが・・・


このチンク500Lは、北米市場に再参入したものの、いまいちパッとしないチンクのテコ入れとしてアメリカンなユーザも取り込むことを睨んで開発されたなんて話もあるようですが、このサイズであれば世界中どこでも売れる土壌はあるでしょうねぇ。
少なくとも日本ではそれなりにウケると思いますよ。

ただ、デザイン的にチンクらしさが希薄ということもあるので、ファッションアイコンとしての受け入れられ方はあまりしないのかなぁ。
うまい具合にカングーのようなポジションを得られれば、それなりに支持は得られると思います。

シトロエンがC3ピカソの導入にもたついてる間に市場をかっさらっていくのも面白いかもしれません。

チンク500Lは3月のジュネーブショーで発表とのこと。
 
  
  

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