ってことで、今年のキーワードは“犬”ってことで、VWが先日のティザーに続いてThe BeetleのCMを仕掛けてきましたね。
マッシヴなスタイルに変貌したThe Beetleの躍動感を前面に押し出して、対比としてデブ犬=アメリカ車的暗喩がけっこう辛辣ではあります。
で、単にこれだけで終らせず、カンティーナバンドの流れるお馴染みのシーンにおいて、ベイダー卿のお怒り演出というメタ構造。
昨年からの流れを受ければ、まぁわからんでもないんのですが、危惧したとおりちょいとインパクトは弱いですな。
スーパーボウル本番の放映後の反応がどんななのか、ちょっと興味があります。
話変わってこちらはホンダ(ACURA)のスーパーボウル用CM。
"Transactions" Extended Version - 2012 Acura NSX Big Game Ad #JerrysNSX
ホンダもブーストかけてきた感じですな。
アメリカでの高級チャネルであるACURAの新型NSXを前に、この感じで攻めてくるのはちょっと面白いのではないかと。
ステータスシンボルとしてのNSX、果たしてCMによって支持を広げることができるかな?
個人的には応援しております。
またまた話は変わってこちらはスズキのCM。
Suzuki "Sled" Super Bowl Commercial - 50 Cent Version
日本では完全に撃沈状態であるキザシではありますが、アメリカでの人気はそこそこあるようでして、こういうCMで参戦するというのはまだまだ勝負を捨ててない感じがしていいと思いますです。
ベタな作りなので、別にスーパーボウルでやらなくても…って気がするクオリティなのが気になります・・・
何度も書いてきてますけど、スーパーボウルという国民的行事で国中が盛り上がることができるということと、その盛り上がりの中でCMが果たす役割が大きいというのは、テレビにとってもスポンサーにとっても、視聴者にとってもすべてが有益であるわけで、こういうコンテンツがあることが羨ましいですわ、ホント。
CMタイムはトイレタイムであってはならないのです。
映画館で上映の最中、トイレへ席を立つ人なんて少ないでしょ?
(いや、別にトイレ我慢しろってことじゃないですけど)
スーパーボウルはゲームも、そしてハーフタイムショウも、そしてCMさえも目が離せないコンテンツというわけです。
しかも、ソーシャルメディアを使ってCMの良し悪しについて語れることができるなんて、CMにとっては最高の環境が作られているわけじゃないですか。
こういう環境を日本でも作るためには、まずはCMを評価する土壌を作らないと。
単なる好感度調査ではなく、CM本来の評価。
好感度調査の依存が日本のCMをおかしくしている元凶なので、この辺は改めなきゃいかんでしょ。
その上で、スペシャルな機会にはスペシャルなCMを。
スペシャルな国民的行事は・・・
あれ?
あれれ?
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