CX-5は205万円からだそうで。

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がんばれCX-5!おいらは買わないけど。

そんなわけで、東京モーターショーでお披露目されたCX-5でありますが、“ネイティブSKYACTIV”という話題性に加えて、クリーンディーゼルであるSKYACTIV-Dの投入も発表され、ティザーサイトもオープンするなど、2月16日の発表に向けてのキャンペーンに余念がありません。

この感じ、初代アテンザが出てきたときのワクワク感に近いものがありますな。

で、CX-5についてはコンパクトSUVかと思ってたら、パッケージング的にはキャシュカイフォロワーであることが判明し、個人的な興味がかなり減退しているわけでありますが、それはあくまで“おいらの場合は”という話でありまして、このサイズが許される環境に暮らしている方にはオススメできる一台であるという考え方に代わりはありません。

全幅1800mm以下だったらなぁ…
というのは、やはりディメンジョンスペックを見た多くの人が発しているコメントでありまして、無視できる要因ではないと思いますし、おいらも恨み言は言い続けます。
が、マツダがこれでいいと判断したのならこれでいいんでしょう。

で。

キャシュカイフォロワーとしてのCX-5であれば、当然のことながら比較されるのは日本におけるデュアリスとの対比ということになるわけですが、価格について日経の記事が出ておりました。
マツダ、新型SUV205万円から
 マツダは2月にも発売する新型多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」の国内販売価格を205万円からに設定する。目玉となる低公害型ディーゼルエンジン車の価格は258万円からと他社の競合モデルと比較して約40万円抑えた。政府の補助金を得られればさらに実質負担は軽減される見通しで、SUVで最高水準の燃費性能とともに新たな需要を喚起する。

 CX―5はマツダの次世代環境技術「スカイアクティブ」を全面的に採用する初のモデル。排気量2200ccの新開発のディーゼルエンジンを搭載したモデルは燃料1リットルあたりの燃費性能が18.6キロメートル(2輪駆動)とハイブリッド車(HV)も含め現行のSUVでは最高水準となる。

 2012年度の低公害型ディーゼル車に対する政府の補助金額は未定だが、今年度並みの水準となれば実質負担はさらに20万円弱減る見通し。燃料となる軽油もガソリンよりも割安で、排ガスの処理にも他社のディーゼル車のように尿素水の補給が必要ないため、維持コストも安い。マツダはCX―5の投入を乗用車全体の1%以下にとどまる国内ディーゼル市場の起爆剤としたい考えだ。

 排気量2000ccのガソリンエンジン車(2輪駆動)搭載モデルについても最低価格を205万円と、排気量が同程度の競合車と比較して割安に抑えた。マツダはCX―5で年16万台の世界販売を目指す。

ということで、エントリーモデルの価格が205万円、SKYACTIV-Dモデルは258万円からとなるようです。

これを以って安いと評する人がいるようですが、割と想定していた範囲に収まったという印象を受けております。

ディーゼルに関しては日産のエクストレルと比較してずいぶん安いと言う人もいるようですが、車格が違います。

直接的な競合はデュアリスであり、デュアリスの価格は発売時のエントリーグレードで195.3万円(現行モデルで209.8万円)~だったので、そこに合わせくるのは必然でしょう。

とはいってもデュアリスはモデルライフ後半で、なおかつJUKEにポジションを食われてほとんど売れてないので、いいクルマですけど競合としての力はあまり無いでしょうけど。



デミオの価格設定を見ても、今回のCX-5の価格設定を見ても、マツダはSKYACTIVに変なプレミアムを持たせない、あくまで直球勝負してきたところは好感が持てます。

ただし残念なことは、デミオについては限定的なSKYACTIVテクノロジーであること、またCX-5は国内向けにおいても障害となる全幅1840mmについて特に修正せずそのまま投入ということになりそうなので、国内需要のスイートスポットを微妙に外している点であります。
(アクセラもいいんですけど、マーケティングの失敗で地味な存在になっておる点が気になります)

次期アテンザはさらに巨大になるようだし、こうなると残されるのボリュームゾーンはプレマシーとMPVということになりますが、さてどうするんでしょうか?

プレマシーに関しては特に、SKYACTIVへのロードマップを早めに明確にしないと、発売する頃に市場が無くなってしまいそうな気がしないでもありません。

話をCX-5に戻しましょう。
エントリー価格が205万円というのはいわゆる見せ球なので、本命の装備、仕様にした場合にどこまで跳ね上がるかは2月16日の正式発表を待たなければなりませんが、オプションを細かく選べるようにして欲しいってことですかね。
不必要な装備とセットでなければ選べないオプションの設定とか、最近のマツダは多すぎるんで。

ぐだぐだと書いてきましたが、状況が許す人であれば、ぜひ選択肢のひとつとして実際に見て、試乗してマツダがSKYACTIVで何をやろうとしているのかを感じてみると良いと思います。

クルマにはいろんな思想があり、技術があり、そして形があるわけです。

マツダからのひとつの答えとしてのCX-5。
全幅が気にならない環境の人には純粋にオススメします。
 
 


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