クルマ用ファブリーズのラジオCMがACCゴールドを受賞
「でも臭いよ」
そんなわけで、今年一番笑わせてもらったこのCMについてのお話。
ACC(全日本シーエム放送連盟)主催の「2011 51st ACC CM FESTIVAL」におけるラジオCM部門において、「クルマ用ファブリーズ」のラジオCMがACCゴールドを受賞した。
TITLE:スポーツカー
TITLE:ラグジュアリーカー
特にこの2作品出来は秀逸だ。
(というよりこれ以外の作品の出来はあまり良くない)
上記のリンク先からぜひ作品を聞いてみて欲しい。
このCMがなぜ素晴らしいのかという点については過去に書いたとおり。
ラジオという音声のみのメディアで、その特性を最大限に活用しつつ、笑いと商品の必要性をたった20秒で表現したその手法は、改めてお見事!と言わざるを得ない出来だった。
今年は震災に関連したCMが軒並みこの手の広告賞を受賞しているが、この手のキャンペーンと商品CMとは評価の分類を分けるべきだ、というのがおいらの持論だ。
そもそもCMの目的が違うわけで、これを同列に並べて評価するのは乱暴すぎるというのがその理由。
震災関連のCMについては優劣を競うのではなく、その全てを特別賞として紹介し、アーカイブして残しておけばいい。それこそが震災を風化させないために有効な方法なのだから。
ってことで、商品CMだけに絞って結果を見ると、ACCグランプリに選ばれたプラチナリングのドラマチックなCMも確かに素晴らしいが、一点突破の勢いがあるクルマ用ファブリーズのCMの方が、ラジオCM部門においてはグランプリにふさわしいと強く思った。
プランナーである多賀谷氏のtwitterでも喜びの声が語られている。
このCMがもっと広く認知され、もっと発想力の豊かな楽しいCMが出てくることを期待している。
それぞれの人にとって、2011年というのは複雑な年だったと思うが、そんな中でも数少ない心の底から笑うことができた体験を提供してくれた、クルマ用ファブリーズのCMに感謝したい。
CMは大衆扇動という側面があることを認識しつつも、それでもおいらの持論である
「CMは世の中を楽しくすることが出来る」
という思いを強くした。
なお、今回の2011 51st ACC CM FESTIVALの入賞作品の発表会が12月16日に開催される。
2011 51st ACC CM FESTIVAL入賞作品発表会 東京会場
開催日時:2011年12月16日(金) 13:00~16:00
会場:有楽町 マリオン 朝日ホール 11階
入場料:1,000円
金曜日の昼間ではあるが、日本にも数は多くないものの良質なCMに触れることができる機会なので、時間のある人はいってみるといいだろう。
おいらも行きたい。でも仕事で行けない。ああ辛い。
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