気が付いたら師走になっていた。
ってことで、モーターショーに花を添えるべく発表がここまでズレこんだ今年の日本カーオブザイヤ-(以下JCOTY)でありますが、一般公開日の12月3日に最終選考が行われてたんですね。
仕事してたので気付くのが遅れました。
ってことでJCOTYの10ベストカーが発表された際、正解率6割を誇る俺様が予想した、カーオブザイヤーの最終選考予想はこんな感じ。
【日本カー・オブ・ザ・イヤー】
リーフ
【インポート・カー・オブ・ザ・イヤー】
パサート
【技術がんばったで賞】
SKYACTIV TECHNOLOGY
【コストパフォーマンスが良いで賞】
ミライース
どんな特別賞が用意されているかを知らずに2分ぐらいで超適当に考えた結果なのだが、じゃあ答え合わせするとどうだったか?という反省会の時間だよ。
●日本カー・オブ・ザ・イヤー
日産自動車株式会社 『リーフ』
受賞理由:EVとして可能な限りの実用性を持ち、近未来的な様々なアプローチをした。そして発展性、充電設備への投資など、EV普及のための礎となる仕上がり、取り組みを評価。
●インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
メルセデス・ベンツ日本 『メルセデス・ベンツCクラス セダン/ステーションワゴン』
受賞理由:優れた安全性を始めとする基本性能の高さに加え、2,000箇所にも及ぶ改良を施した。さらにはダウンサイジングした直噴ターボエンジン+7速ATの搭載で、高い環境性能も実現した点を評価。
●実行委員会特別賞
マツダ株式会社 『マツダ デミオ スカイアクティブ』
受賞理由:スカイアクティブ技術によるエンジンの基本技術を見直して、内燃機関の効率化による低燃費と走りの楽しみの両立を評価。
ってことで予想と結果を照らし合わせてみると…
○ 日本カー・オブ・ザ・イヤー
× インポート・カー・オブ・ザ・イヤー
○ 実行委員会特別賞
って感じでありました。
該当する賞だけを見れば、正解率は66%でした。
ひとつ言わせてもらえば、COTYとインポートCOTYの2つの賞があるのはいいとして、その他の特別賞がいくつ存在して、どんな基準で選ばれるか?なんて告知が10ベストカー発表の時にされていただろうか?
ざっと目を通しても見当たらなかったし、毎年名前と趣向を変えて特別賞が設置されるので、その辺の選考基準が不透明なのはJCOTYの一番良くない部分だ。
で、結果について見てみる。
COTYがリーフであるという点について。
それより先に量産型EVを発売した三菱のiMiEVは一昨年のCOTYを受賞せず、二番手であるリーフが受賞したという点は、その発売と開発、社会に与えたインパクトから考えれば不当だと思う。
ただし、もうひとつ別の見方がある。
それは、日産のゴーン社長の直近のスピーチでもあったとおり
「これからは単にクルマを売るだけでなく、その周辺環境まで含めて提案していく時代」
という考え方。
リーフを評価するにおいて、停電時の住宅への逆電源供給や、EVのある新しい暮らしのスタイルを提案するといった取り組みは、やはり三菱に比べても積極的だったと評価する。
クルマの使い方が変わっていくのであれば、どう変えていくのかを一緒に提案していくという姿勢が表向きは評価されたということだろう。
しかしまぁ、こんなのは後付の理由だ。
単にリーフが選ばれたのは、今年が他に選びようが無いほど話題性のある新車が不作だったというだけの話。
デミオについては、SKYACTIVの一部分しか採用されておらず、真の評価を下すには時期尚早であり、マツダ自身も本心としては来年発売されるネイティブSKYACTIVであるCX-5で受賞したいと思っているだろう。
しかし、SKYACTIVというキーワードについては何らかの評価をしなければ、JCOTYの意義が疑われる。
だからこそ、特別賞というところでうまく妥協が成立したというところだ。
今年はコストパフォーマンスに関する特別賞が設定されなかったが、ミライースの存在意義をどう評価するのか?という点を逃げたのはマズかったと思うなぁ。
で、問題のインポートCOTYだが。
メルセデスのCクラス?
「最新のメルセデスが最高のメルセデス」
「最高傑作のC。」
実弾飛びすぎだろ、これ。
コメントつけるのもバカバカしい。
2011年というのは、日本という国、そして自動車産業にとってはとても重要な年だったわけだ。
リーフを選ぶという点についてはそれなりにメッセージ性を感じることは出来なくもない。
それに対してアンチテーゼとも取れる輸入車からインポートCOTYを選ぶという行為がどういったことを意味するのか。
確かに他の候補にもこれ!という見所のある要素が少なかったわけだが、それでもパサートのコストパフォーマンスや、508やS60などの今までのラインナップから見れば格段に良くなったクオリティなど、評価すべき点が無かったわけでもない。
しかし決定打に欠けるのであれば「該当なし」って結論だってあるんだけど。
無理して選ぶの、もういい加減にやめたら?
結局のところ、例年通りいろんな思惑をバランスよく調整した結果であり、故に予想の的中率も高まるわけだ。
こんなもん、状況をうぉちしていればバカでもわかる。
そして、思惑通りにリーフが選ばれたからといって、リーフの一般消費者への販売量が増えることはないであろうことを考えると、JCOTYが販売に結びつかないというジンクスは今年も健在であることを自ら宣言したようなもんですな。
それよりも、JCOTYとして一番重要な総括と提言は、いつ、どういう形で出てくるんですかね?
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