[2013.2.14補足]
そんなわけで、正式に発表されましたとさ。
[2012.9.24補足]
そして二転三転した話は本当に正式導入というオチがつきましたとさ。
「5008の国内導入が決定したと言ったな。あれは嘘だ。」
なんて話を書いたのは昨年12月。
しかし、あれは嘘であって嘘ではなかった。
そんなわけで、今年のFBMでびっくりしたのがこちら。
長らくプジョーオーナーの駆け込み寺として販売とメンテナンスをやっている原工房が、国内未導入の3列シートミニバンであるところの5008を展示していた。
確かにプジョー・シトロエンジャポンが正式に国内導入しなくても、こうして並行輸入で購入できないわけではない。
現に今までのFBMでも並行輸入の107が展示されたりしたことがあった。
国内にはいくつかの並行輸入業者が存在しており、5008に関しても好みの仕様で導入する事ができている。
しかし、並行輸入車の一番の問題点でもある保証とメンテナンスについて、安心して任せることができる業者はそれほど多くない(全部とは言ってないよ)という現実もあるわけで、言うなれば並行輸入車を買うという行為は、よほどの好きモノか、金持ちの道楽の域を出ていないという現状があったりする。
しかし、プジョー車のメンテナンスを専門としている原工房が5008の並行輸入を行うとなれば話は別だ。
保証に関しては1年間となっており、プジョー正規販売車の3年間保証に比べれば見劣りするのは確かだが、国内導入時のチェックを厳密に行う事で、初期トラブルを減らすよう努めるとのこと。
車両についてはドイツで販売されるモデルをノウハウを持った仲介業者を通じて輸入するという方式を取っているそうだ。
そのため左ハンドルの1.6L 155THP(156PS)ガソリンエンジンに6ATを組み合わせた仕様となっている。
価格は398万円(税込・登録諸費用別途)
思っていたより安いという印象だ。
もちろん為替レートが変わればこの価格も見直されることになるのかもしれないが、他の並行輸入業者が価格は時価みたいなものだと公言して憚らない状況にあって、明確なプライスタグを付ける姿勢は立派だと思う。
しかし398万円をどう捉えるかは意見が分かれるかもしれない。
欧州での価格がVWのトゥーランと同等ということもあるので、それに比べれば多少の割高感は拭えないものの、安心してメンテナンスを任せられるプジョー専業店が販売するのであれば、販売だけでメンテナンスに不安の残る並行輸入業者を使うよりメリットは大きいのかもしれない。
「イギリス仕様の右ハンドルの導入はできないのか?」とたずねたところ、個別での対応も可能ではあるが、正直言うとドイツで調達する以外の経路では納車された車両の品質がバラバラであまり積極的には・・・という話だった。
なんでも、イタリアなどで調達すると納車された車両に傷や汚れが付いていたりと、お国柄を象徴するような品質管理だったりするらしく、また別の国ではオーダーした車両が納車されたら色が違ったなんて話もあったりするぐらい適当なんだとか。
まぁこれは極端な話だろうが、調達して船便で運んで検査を受けて、なんて手間を掛けることになるので変なルートから調達して売り物にならなかったら被害甚大だもんねぇ。
欧州といってもクオリティについては各国バラバラだったりするようだ。
で、肝心の5008の出来はどうなのか?と問われれば、
“The スタイリッシュ実用車”
といった非常にプジョーらしい実用的な3列シートのミニバンに仕上がっていた。
比較対象は兄弟車のC4ピカソを思い浮かべてもらえばいいだろうが、あれに比べるとスタイルが洗練されており、特に全高が50mmほど低く、低重心による走行性能はC4ピカソに比べても優れているであろうことは想像に難くない。
内装については308系のインパネデザインを採用しており、品質と実用性を重視した設計で、派手さは特に無いものの飽きが来ないとも言える適度な質感。
3列シートの構成も、国産3列シートミニバンをよく研究しており、居住性は十分確保されているように見えた。
(さすがに天候不順でドロドロな足下で展示車に乗り込むのは気が引けたので、実際のチェックはしていないが)
ちなみに3列目は倒すとラゲッジスペースがフラットになる仕様。
このあたりもよく日本車を研究しているな、と思わせる内容だ。
おいらは好みのクルマかどうかを判断するのに最初に実車を見た際の直感を重視している。
ここ最近で直感的にいいなって思ったのはトヨタのアベンシスだった。
そして5008を見た際も、直感的に“これはイイっ!”と感じた。
おいらがミニバンに求める要素がほぼ理想的な形で実現されている。
エンジン、トランスミッションともに最新のものを搭載している。
同じ3列シートの308swと比べても+50kgと最低限の車両重量増で抑えている。
(C4ピカソは1600kgとさらに重い)
ただし、5008にはマツダの現行プレマシーとかなり共通点を感じた事も事実だ。
プレマシーはスライドドアで、5008はヒンジドアなのだが、走行性能と居住性をバランスよくデザインすると、こういう形になるんだろうな。
実車を見て強く感じたのは、原工房さんには大変申し訳ないが、やはりこの車種は日本で正式に販売すべきだ。
VWのトゥーランが理想的なミニバンであろうとするあまり、実用的な方向に振り過ぎて面白味の無いミニバンになっているのに対し、C4ピカソはフランス車ならではのエスプリを利かせたある意味変化球のミニバンだ。
ここにプジョーの5008を安価(300万ぐらい)に投入すれば、実用的かつスタイリッシュなミニバンとして、トゥーランに対するカウンターの選択肢を提示することができる。
キャラクターを食い合うことになってしまう308swに関しては、2列シートのステーションワゴンとして価格を280万円ぐらいに下げて展開すれば、身内で食い合うことも少ないはずだ。なんといっても、308swの3列は実質的にほとんど使い物にならないのだから・・・
そんなわけで、実車を見るとますます欲しくなった5008だが、残念なことに全長4530mm x 全高1638mm x 全幅1837mmと、1800mm幅の立体駐車場には収まらない寸法なのが惜しい。
しかし、兄弟車のC4ピカソは1800mmパレットに納まった実績があるので、ひょっとすると5008もタイヤtoタイヤでは1800mmで収まるかもね、などと淡い期待を抱いてみる。
とにもかくにも、原工房がどういった会社か知っている人は、5008の実車を一度見て検討をしてみることをオススメする。
「人と違ったクルマに乗りたい」という欲求を、比較的手ごろな価格で実現した5008であれば、そんな望みを適えてくれるかもしれないよ。
■諸元表
・車両サイズ:全長4530mm x 全高1638mm x 全幅1837mm
・ホイールベース:2727mm
・車両重量:約1550kg
・エンジン:1.6L DOHC 16V Turbo
・最高出力:115KW(156ps)/6000rpm
・最大トルク:240Nm(24.0kgm)/1400rpm
・燃費:約13.7km/L(欧州複合参考値)
・燃料タンク:60L(無鉛ハイオク)
・乗車定員:7名
・タイヤ:215/50 R17(215/45 R18)
・最高速度:195km/h
・0-100km/h:9.75sec
■標準装備
・パノラミックグラスルーフ
・17インチアルミホイール
・エアコン
・CDレシーバー
・フロントフォグランプ
※一部ボディカラー、レザーシート、18インチホイール等はオプションです。
■ボディカラー
・Hurricane grey
・Pearl white
・Nara black
・Aluminium
・Vapor grey
・Thorium grey
・Egyptian blue
・Sky blue
・Babylon red
お問い合わせは原工房までどうぞ。
[2012.9.24補足]
そして二転三転した話は本当に正式導入というオチがつきましたとさ。
「5008の国内導入が決定したと言ったな。あれは嘘だ。」
なんて話を書いたのは昨年12月。
しかし、あれは嘘であって嘘ではなかった。
そんなわけで、今年のFBMでびっくりしたのがこちら。
長らくプジョーオーナーの駆け込み寺として販売とメンテナンスをやっている原工房が、国内未導入の3列シートミニバンであるところの5008を展示していた。
確かにプジョー・シトロエンジャポンが正式に国内導入しなくても、こうして並行輸入で購入できないわけではない。
現に今までのFBMでも並行輸入の107が展示されたりしたことがあった。
国内にはいくつかの並行輸入業者が存在しており、5008に関しても好みの仕様で導入する事ができている。
しかし、並行輸入車の一番の問題点でもある保証とメンテナンスについて、安心して任せることができる業者はそれほど多くない(全部とは言ってないよ)という現実もあるわけで、言うなれば並行輸入車を買うという行為は、よほどの好きモノか、金持ちの道楽の域を出ていないという現状があったりする。
しかし、プジョー車のメンテナンスを専門としている原工房が5008の並行輸入を行うとなれば話は別だ。
保証に関しては1年間となっており、プジョー正規販売車の3年間保証に比べれば見劣りするのは確かだが、国内導入時のチェックを厳密に行う事で、初期トラブルを減らすよう努めるとのこと。
車両についてはドイツで販売されるモデルをノウハウを持った仲介業者を通じて輸入するという方式を取っているそうだ。
そのため左ハンドルの1.6L 155THP(156PS)ガソリンエンジンに6ATを組み合わせた仕様となっている。
価格は398万円(税込・登録諸費用別途)
思っていたより安いという印象だ。
もちろん為替レートが変わればこの価格も見直されることになるのかもしれないが、他の並行輸入業者が価格は時価みたいなものだと公言して憚らない状況にあって、明確なプライスタグを付ける姿勢は立派だと思う。
しかし398万円をどう捉えるかは意見が分かれるかもしれない。
欧州での価格がVWのトゥーランと同等ということもあるので、それに比べれば多少の割高感は拭えないものの、安心してメンテナンスを任せられるプジョー専業店が販売するのであれば、販売だけでメンテナンスに不安の残る並行輸入業者を使うよりメリットは大きいのかもしれない。
「イギリス仕様の右ハンドルの導入はできないのか?」とたずねたところ、個別での対応も可能ではあるが、正直言うとドイツで調達する以外の経路では納車された車両の品質がバラバラであまり積極的には・・・という話だった。
なんでも、イタリアなどで調達すると納車された車両に傷や汚れが付いていたりと、お国柄を象徴するような品質管理だったりするらしく、また別の国ではオーダーした車両が納車されたら色が違ったなんて話もあったりするぐらい適当なんだとか。
まぁこれは極端な話だろうが、調達して船便で運んで検査を受けて、なんて手間を掛けることになるので変なルートから調達して売り物にならなかったら被害甚大だもんねぇ。
欧州といってもクオリティについては各国バラバラだったりするようだ。
で、肝心の5008の出来はどうなのか?と問われれば、
“The スタイリッシュ実用車”
といった非常にプジョーらしい実用的な3列シートのミニバンに仕上がっていた。
比較対象は兄弟車のC4ピカソを思い浮かべてもらえばいいだろうが、あれに比べるとスタイルが洗練されており、特に全高が50mmほど低く、低重心による走行性能はC4ピカソに比べても優れているであろうことは想像に難くない。
内装については308系のインパネデザインを採用しており、品質と実用性を重視した設計で、派手さは特に無いものの飽きが来ないとも言える適度な質感。
3列シートの構成も、国産3列シートミニバンをよく研究しており、居住性は十分確保されているように見えた。
(さすがに天候不順でドロドロな足下で展示車に乗り込むのは気が引けたので、実際のチェックはしていないが)
ちなみに3列目は倒すとラゲッジスペースがフラットになる仕様。
このあたりもよく日本車を研究しているな、と思わせる内容だ。
おいらは好みのクルマかどうかを判断するのに最初に実車を見た際の直感を重視している。
ここ最近で直感的にいいなって思ったのはトヨタのアベンシスだった。
そして5008を見た際も、直感的に“これはイイっ!”と感じた。
おいらがミニバンに求める要素がほぼ理想的な形で実現されている。
エンジン、トランスミッションともに最新のものを搭載している。
同じ3列シートの308swと比べても+50kgと最低限の車両重量増で抑えている。
(C4ピカソは1600kgとさらに重い)
ただし、5008にはマツダの現行プレマシーとかなり共通点を感じた事も事実だ。
プレマシーはスライドドアで、5008はヒンジドアなのだが、走行性能と居住性をバランスよくデザインすると、こういう形になるんだろうな。
実車を見て強く感じたのは、原工房さんには大変申し訳ないが、やはりこの車種は日本で正式に販売すべきだ。
VWのトゥーランが理想的なミニバンであろうとするあまり、実用的な方向に振り過ぎて面白味の無いミニバンになっているのに対し、C4ピカソはフランス車ならではのエスプリを利かせたある意味変化球のミニバンだ。
ここにプジョーの5008を安価(300万ぐらい)に投入すれば、実用的かつスタイリッシュなミニバンとして、トゥーランに対するカウンターの選択肢を提示することができる。
キャラクターを食い合うことになってしまう308swに関しては、2列シートのステーションワゴンとして価格を280万円ぐらいに下げて展開すれば、身内で食い合うことも少ないはずだ。なんといっても、308swの3列は実質的にほとんど使い物にならないのだから・・・
そんなわけで、実車を見るとますます欲しくなった5008だが、残念なことに全長4530mm x 全高1638mm x 全幅1837mmと、1800mm幅の立体駐車場には収まらない寸法なのが惜しい。
しかし、兄弟車のC4ピカソは1800mmパレットに納まった実績があるので、ひょっとすると5008もタイヤtoタイヤでは1800mmで収まるかもね、などと淡い期待を抱いてみる。
とにもかくにも、原工房がどういった会社か知っている人は、5008の実車を一度見て検討をしてみることをオススメする。
「人と違ったクルマに乗りたい」という欲求を、比較的手ごろな価格で実現した5008であれば、そんな望みを適えてくれるかもしれないよ。
■諸元表
・車両サイズ:全長4530mm x 全高1638mm x 全幅1837mm
・ホイールベース:2727mm
・車両重量:約1550kg
・エンジン:1.6L DOHC 16V Turbo
・最高出力:115KW(156ps)/6000rpm
・最大トルク:240Nm(24.0kgm)/1400rpm
・燃費:約13.7km/L(欧州複合参考値)
・燃料タンク:60L(無鉛ハイオク)
・乗車定員:7名
・タイヤ:215/50 R17(215/45 R18)
・最高速度:195km/h
・0-100km/h:9.75sec
■標準装備
・パノラミックグラスルーフ
・17インチアルミホイール
・エアコン
・CDレシーバー
・フロントフォグランプ
※一部ボディカラー、レザーシート、18インチホイール等はオプションです。
■ボディカラー
・Hurricane grey
・Pearl white
・Nara black
・Aluminium
・Vapor grey
・Thorium grey
・Egyptian blue
・Sky blue
・Babylon red
お問い合わせは原工房までどうぞ。
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海鮮丼太郎
http://kaisendon.seesaa.net/article/293408895.html
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