J10とEeePadTransformerとiPad2とAir
なんてエントリーを書いたのは今年の6月。
勢い余って新型MacBook Air(以下MBA)を買ったのが7月23日。
そして、ひょんなことから8000円で購入できてしまったEeePad Transformer(以下TF101)を甲府まで取りに行ったのが8月20日。
結果として、持ち歩きマシンとして検討していた4機種のうち、2機種が手に入ってしまったことになる。
双方とも慣れるまでにかなりの時間を要したが、マクドナルドに持ち込んでBLOGの原稿をいくつか書いてみたところの所感などをまとめてみることにする。
評価のポイントは、
「日々の持ち歩き」
「バッテリー持続時間」
「一連のBLOG編集作業のしやすさ」
この3点。
■Mac Book Air
非常に薄く、しかも重さは1.08kgと、ノートPCとしては軽い部類に入るのだが、日々カバンの中に入れて持ち歩くというモチベーションは持てなかった。
特に自転車通勤の際はこの重さがちょっと嫌な感じであり、結局持ち歩くことがほとんどなくなってしまった。
どれだけ軽くなろうとも、やはり1kgのものを常にカバンに入れて持ち歩くというのは、それなりに抵抗感を感じる重さなんだなぁというのが実感。
また、MacOS X特有の操作感覚が、ブランクが5年近いおいらにとってはまったく異次元のモノになってしまっており、いわゆるWindowsにおける右クリックでメニューを出すという操作をどうやったらいいのか未だにわからないため、使い込む気力が起らなかった。
(たった今解決した。トラックパッドで副ボタンの機能割当を変えるだけだった…)
確かにiOSはマニュアルなど無くても直感的に操作することのできる優れたOSであるが、MacOS Xは直感的な操作とはほど遠いという印象だ。特にWindowsからの乗り換え組にとっては。
また、思ったほどバッテリーが持たないというのも盲点だった。
公称5時間のスペックではあるものの、体感的には3時間ぐらい使うともうバッテリー残量が少ないという表示が出てくる。
動画を見まくってたならわからんでもないが、やってることはネットサーフィンと原稿書きぐらいなんだが・・・
出先で充電できる環境があればそれでもバッテリーの問題はあまり気にならないのかもしれないが、MBAはUSB充電のような気の利いた方法がとれず、またACアダプタが一緒に持ち運ぶには大きすぎるサイズのため、せめて会社に1つ、家に1つACアダプタを用意しておかないと、かなり心許ない。
しかし、MBAのACアダプタは形状が特殊なため専用品でなければならず、しかもこいつが高いんだ・・・
結果としていつも充電しておかなければ心配という状況であり、バッテリーにもあまりよろしくない継ぎ足し充電することが多くなってしまっている。
じゃあ実際の作業をするにあたっての効率はどうだろうか?
デジカメで撮影した画像を取り込んで編集という用途については、フォトレタッチソフトで気に入ったものが見当たらず、この辺の検証があまり進んでいない。
単に高品質な拡大縮小とモザイクや軽い色味調整ぐらいができればそれでいいのだが、何かいいアプリは無いものだろうか?
DeBabelizerが欲しい・・・
MBAの13インチモデルであればSDカードスロットが内蔵されているので便利なのだが、おいらのMBA11インチには付いていない。
そうなると、USB接続でカードリーダーを持ち歩かなければならず、この辺のスマートさに欠けるのも欠点といえば欠点かもしれない。
作業の大半の時間はテキストを打っている時間だ。
これは慣れの問題なのだろうが、日本語入力についてはやはり多少の不便を感じる。
特に多様する「ぁ」や「っ」といった小文字を入力する際、Windowsであれば「L→A」と入力するところを、MacOS Xでは「X→A」と入力しなければならない。「L→A」と入力すると「ら」になってしまうのよね。
いつもの通り、「まあこんなもんでしょ」と書こうとすると「まらこんなもんでしょ」になってしまうのは、ちょっとだけ気恥ずかしい。
あと、Windowsのキーボードで言うところの「BackSpace」がDELETEキーになっており、DELETEキーのあるところは電源キーがあるのでなかなか緊張感のあるタイピングが楽しめる。
他にも、ファンクションキーが小さく、しかもデフォルトでは各種機能呼び出しキーになっているので、入力した後に修正するためのF8やF9を多用しているおいらは途方に暮れてしまうのでありました。
(これも今解決した。設定でファンクションキーの割当を変えるだけだった)
慣れの問題といえばその通りなのだが、BLOGのエントリーを書いて更新するという作業について、Windowsマシンの場合の効率を100とすると、MBAの効率は70ぐらいの感じだ。
日本語入力ならびにフォトレタッチの環境が整えば、この辺はもう少し改善されるものと思われる。
■Eee Pad Transformer
TF101は、本体とキーボードドックを分離して持ち歩くことのできるAndroidタブレットだ。
他のタブレット端末と大きくことなるこの分離合体のできるTF101は、用途に応じてセットで持ち歩いたり、タブレットだけを持ち歩いたりと、なかなかの機動力を発揮してくれる。
上記したように、1.0kgのMBAを毎日カバンの中に入れて持ち歩くのは少々気が引けるのだが、TF101のタブレット部分だけを持ち歩くのであれば重量700g以下ということもあって、あまり気にならない。
この300gの間には、超えられない壁があるようだ。
そのため、最近ではこのタブレット状態で持ち歩くことが多くなっている。
逆に言うと、思ったほどキーボードを必要とするケースは多くはなく、大きな画面でネットが閲覧できれば大抵の用事は片付いてしまうという、身も蓋もない現実があったという話でもあるのだが。
次にバッテリーの持続時間だが、タブレット単体でも7時間は持つ仕様になっている。
実際のところは当然もっと短くなるわけだが、一日持ち歩いてバッテリーの心配をすることは殆どない。
で、タブレット状態で原稿書きはできるのか?
チャレンジしてみることにした。
AndroidOSは発展途上で、TF101もタブレットに特化したAndroid3.1というバージョンを搭載してはいるものの、まだ洗練度が足りないという印象だ。
Android端末特有の欠点として、画面をタッチした際のレスポンスの悪さがある。
画面をタッチしてもきちんと反応してくれなかったり、触った場所と違うところを認識したりして、正確な入力ができないストレスを多くの人は大なり小なり感じていることだろう。
タブレットの文字入力は、画面に表示されたソフトウェアキーボードで行うことになる。
同様の仕組みは、iPadでも採用されており、それと比べてみると一目瞭然なのだが、同じような面積のソフトウェアキーボードでも、入力のミスが段違いだ。
iPadのソフトウェアキーボードはそこそこの長文を打とうという気になるが、Andoridタブレットのソフトウェアキーボードはtwitterの140文字の入力するぐらいがやっとだ。
取りこぼしが多くて、長い文章を打とうという気になれないのだ。
では、TF101の真骨頂であるキーボードドックを接続してキー入力をしてみるとどうだろう?
キーの入力自体には問題はない。
入力した文字を正しく、レスポンスよく表示してくれる。
当たり前と言えば当たり前なのだが、これがAndroidOSという不完全なOSであり、タブレットで使った場合の不甲斐なさに比べれば天と地ほどの差があるのだ。
目頭が熱くなる思いだ。
冗談はさておき、キーボードの入力は問題ないのだが、標準の日本語入力システム(FSKAREN)では使い勝手が悪い。
変換がバカなのと、細かいカスタマイズができないので、ここは有償ではあるが評判の良いATOK(1500円)を導入してみることにした。
こいつはスゴい。
正確な入力に、正しい変換。
たったこれだけの事で、使い勝手は飛躍的に向上する。
TF101+ATOKの組み合わせは、おそらくAndroidマシンの中では最強の組み合わせと言っていいだろう。
テキスト入力に限って言えば。
しかし、作業を進める上で、Android特有の欠点というものも露呈してきた。
通常、BLOGの原稿を書く場合、参考とするWEBページを表示したり、画像編集をしたり、それらを引用したテキストを入力したりといった、複数の作業を並行して行うことになる。
そのため、複数のウィンドウを配置しながら行ったり来たりを繰り返しながらの作業になるわけだ。
▲こんな感じで。
Androidタブレットの場合、各アプリは基本的に全画面表示となり、またアプリ間の移動については効率的な方法が確立されていない。(おいらが知らないだけかもしれないが)
理想としてはWindowsやMacOSのように、アプリのウィンドウサイズを任意に調整できて、デスクトップ上に自由に配置できればいいのだが、現状のAndroidタブレットではこれができない。
次点として、ショートカットキーなどでアプリが一発切り替えができたり、キー一発でランチャーが立ち上がって即時にアプリ切り替えができればいいのだが、どうしても現状では二手間ぐらいかけないとアプリの切り替えができない。
画面タッチができる利点を活かせていないのは、まだまだAndroidOSのブラッシュアップができていない証拠だ。
(まぁこの点についてはiOSも同様なのだが)
そのため、総合的な作業を行うには、Androidタブレットではかなりストレスと時間がかかってしまうことがわかった。
また、もう一つの欠点として、ブラウザ上で作業すると、極端に効率が落ちるという問題だ。
おいらが使っているのはDolphinBrowserという、比較的評価の高いブラウザなのだが、テキストエディタで書いたBLOGの原稿を貼付けて、画像をアップした後の修正作業を行おうとすると、かなり待たされることが多かった。
プルダウンメニューを選んだり、更新ボタンを押したりといった普通の動作が、なぜか重くなるのだ。
そのため、最終的なテキストの配置や画像リンクの配置といった細かい作業を行うことはかなり難しく、そのため途中で作業を諦めざるを得なかった。
(C4 AIRCROSSのエントリーはTF101で書いたのだが、リンクや細かい体裁が整っていなかったのはこのせいだ)
つまり、シングルタスクな限定的作業においては、TF101は素晴らしい効率を発揮するものの、ネットで何かを調べながら原稿を書くというマルチタスクな作業には向いていないということだ。
つまり、ラフなアイディアを書き留めておいたり、テープ起こしみたいな作業であればTF101を、総合的な編集作業を行う場合はMBAを使うといった、用途による使い分けを考えた方が良さそうだ、というのが現時点での結論だ。
上記した例を再び出す。
Windowsマシンの場合の効率を100とすると、MBAの効率は70ぐらいの感じだ。
TF101の効率は50ぐらいだ。
ということで、最初に戻る。
いろいろやってみたところ、700gぐらいで6時間ぐらいバッテリーが持つWindowsマシンがあれば、万事OKということになる。
しかし現実的にそんなマシンはない。
かくなる上は、MBAのバッテリーを伸ばす方法を考える(モバイルブースター的な何か)か、最軽量かつバッテリー持続時間の長いJ10を買うか。
帯に短し襷に長し。
理想のモバイル環境を求める旅は続く。
ただし、金は無い。
この記事へのコメント
ょぅじょ。
海鮮丼太郎
ょぅじょ。タンだいすき。
チュッチュしてあげるw