MirrorLinkという取り組み

 
 
カー・コネクティビティー・コンソーシアムがオープンスタンダードソリューションのMirrorLinkによりスマートフォン車載インフォテインメントシステムの採用を促進

・・・ってなげーよ。

ナビゲーションやインフォメーションディスプレイの進化に伴い、通信モジュールを使用した高度な車載エンタテインメントシステムへと発展が期待される中、各企業が独自に仕様を決めて開発してては埒が明かないってことで、CCC(Car Connectivity Consortium)が通信仕様のオープンソリューションとして「MirrorLink」という規格を発表しましたよ、ということであります。

この仕様に則ってインフォメーションディスプレイやスマートフォン、オーディオ、ナビといった相互通信を可能にすることで、異なるメーカーの製品や各種サービスとの連動を図りやすくするという未来図を描くわけです。

最近のプジョーを始めとした欧州車の動向を見ていると、本国には通信モジュール連動のディスプレイやナビゲーションなどの設定があるものの、日本へ導入される際にはそのあたりの装備がゴッソリと省かれて、ディスプレイのあった場所は単なるモノ入れになっているといった悲しい事例を目の当たりすることが多いこともあり、せめてこの辺の規格は世界的に統一してもらって、そこから各国の車載機器メーカーのデバイスが取り付け、連動できるようにしてくれないかなぁ、と強く思っていたわけですが、それらの整備がやっと進み始めた、ということなんでしょう。

参加している企業は以下の通り。


■自動車メーカー系
ダイムラー
ゼネラルモーターズ
株式会社 本田技術研究所
ヒュンダイモーターカンパニー
PSA Automotive
トヨタ自動車
フォルクスワーゲン

■通信キャリア系
BT Software and Research
KDDI株式会社

■機器開発系
デルファイ
デンソー
アルパイン
クラリオン
ガーミン・インターナショナル
HTC
Ixonos
J&Kカーエレクトロニクス株式会社
jambit GmbH
LGエレクトロニクス
三菱電機株式会社
モトローラ・モビリティ
ノキア
パナソニック
サムスン
ソニー株式会社
Sony Ericsson AB
RealVNC Limited
ルネサス エレクトロニクス株式会社


まぁ、この手のコンソーシアムに参加する企業にも温度差というものがあったりして、お付き合い程度に参加している企業から覇権を目指して力が入っている企業までさまざまだったりするので、必ずしもここで規程された仕様がバラ色の未来を実現してくれるわけでもないのですが、これらの肝になるのはコンテンツやサービスを提供する環境が整うかどうか?という点なわけです。

トヨタのGAZOO(&G-BOOK)のようになんでも囲い込みたいっていう発想を持っている場合は勝手にやればいい話ですが、自前でコンテンツやサービスを調達、運用していくのは非常にコストが掛かる話なのでありまして。
事実、G-BOOKが提供しているコンテンツはナビゲーション以外はクズのようなものでありまして。

それよりはオープンな仕様を策定してしまって、サービス事業者がその仕様に則っていろんなサービスを提供できる環境を整えることができれば、車載エンタテインメントシステムは大きなブレイクスルーを迎えるわけです。

当然、ナビゲーション機器メーカーなんかは今までビジネス展開してきた領域を部分的にも侵される訳で、守るべき既得権益とより効率的なサービス提供環境の構築という二律背反の中で、各企業がどのようなスタンスでこのコンソーシアムを回していくのか。
MirrorLink対応機器の推移とともにうぉちしていくと面白そうであります。


・・・ところで。
フランクフルトショーでこの辺をレポートしている媒体はないのか?
おもしろい話題だと思うんだけどなぁ…
 
 
 
 

この記事へのコメント

  • hilowmix

    パイオニアが参画していないのはちょっと気になります。
    2011年09月20日 20:11
  • 海鮮丼太郎

    トヨタが参画していながらアイシンが入ってないとかいろいろと思うところもあるわけですが、このコンソーシアムはどちらかというとスマートフォンと車載機器の融合を目的とした座組みであることを考えると、パイオニアは利害調整が難しい(害が多い)ため様子を見ている、なんてことなのかもしれませぬ。

    その割にはドコモがいないとか、アンバランスな感じも受けますが。

    どちらにしても、TPPと同じく、実際の製品に反映するかどうかはともかく、座組みに入っておくことで一定の発言力を確保しておこうという発想で参加している企業が多いんじゃないかって気もしますね。
     
    2011年09月20日 23:41

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