全長 4540mmx全幅 1840mmx全高 1670mm
この壮大なガッカリ感をどう表現すればいいんだろう?
【フランクフルトモーターショー11】マツダ CX-5 詳細画像
マツダのクロスオーバーSUVのラインナップは、CX-7、CX-9(国内未導入)という2つのタイプがある。
それぞれのディメンジョンは、
CX-7 全長 4695mmx全幅 1870mmx全高 1645mm
CX-9 全長 5071mmx全幅 1936mmx全高 1734mm
となっており、ヒエラルキーとしては、
CX-7<CX-9
ということになっている。
それぞれLクラス、MクラスのクロスオーバーSUVと考えれば、当然のことながらCX-5はコンパクトクラスのSUVというポジショニングが与えられると思うわけだ。
実際のところ、事前の各媒体の認識も、日産JUKEなんかと競合するコンパクトSUVという予測をしているところが多かった。
おいらのBLOGでも、コンパクトSUVという前提で書いていた。
その想定は、CX-7がアテンザクラスのSUVであるので、CX-5はアクセラクラスのSUVというものだ。
で、蓋を開けたらこんな感じだった。
CX-5 全長 4540mmx全幅 1840mmx全高 1670mm
CX-7 全長 4695mmx全幅 1870mmx全高 1645mm
CX-9 全長 5071mmx全幅 1936mmx全高 1734mm
確かにCX-5<CX-7<CX-9というヒエラルキーは守られているものの、CX-5のサイズがコンパクトSUVか?と問われると首を傾げざるを得ない。
ちなみに日産JUKEのディメンジョンはこちら。
JUKE 全長 4135mmx全幅 1765mmx全高 1565mm
どちらかといえば、そのひとつ上のSUVラインナップである、キャシュカイ(日本名:デュアリス)よりもデカかったというオチなわけだ。
キャシュカイ 全長 4330mmx全幅 1780mmx全高 1615mm
ディメンジョンというのは結構大切な要素であって、欧州では特にセグメント別に環境性能を語られることも多く、CX-5のCセグメントにしてはかなり大きいというポジションが果たしてどのように受け入れられるんだろうか?という点が非常に気になる。
なにせ欧州はコンパクト化がトレンドだからねぇ。
そして何より、日本市場にこのまま持ってくる気か?という点について大いに気になるわけだ。
最大の懸念点は全幅1840mmというサイズ。
過去に何度も書いてきたように、都市部の立体駐車場が多く採用している全幅1800mm制限を大幅に超えてしまっているのだ。
寸法だけ見れば、アテンザよりデカいことになる。
たったこれだけの要因で、セールス的には大きなハンディキャップを抱えることになる。
日本市場を捨てる覚悟ならそれでも構わないが、少なくともティザーキャンペーンを見る限りそれなりに国内市場にも色気を出しているのは間違いない。
SKYACTIVテクノロジーをフルに採用したということでもっとも注目が高まる量販車種でありながら、立体駐車場の制約を受けるボディサイズで出してくるとすれば、それだけで検討のテーブルに載せてすらもらえないという事態を招く。
検討のテーブルに載らないということは、売れないということだ。
このままでいいと判断しているのであれば、それは決定的にマーケティング能力が欠如していると言わざるを得ない話になる。
国内展開についてはFT-86と同じように、東京モーターショーですべてが明らかになるのだろうが、メディアの論調としてはこの部分に対するネガティブコメントが多くなるだろうことを今から予言しておく。
ぐだぐだ書くのもめんどくさくなってきた。
要は、CX-5の商品企画は欧州でヒットしたキャシュカイのフォロワーってことだ。
そう考えると、パッケージングに新規性はない。
欧州にはフォードのKUGAを始めとした競合がひしめいており、それらに対してアドバンテージがSKYACTIVによる燃費だけ、なんてことになってないか。
走行性能にはずいぶん自信があるようだが、欧州勢を相手にどれだけのパフォーマンスを見せつけることができるのか。
そして最大のポイントとなる価格について、どの程度を設定してくるのか。
コンパクトSUVとしてアピールしたいのであればキャシュカイと同程度、もしくはそれを下回るインパクトを出すぐらいのことはしなければならないが、果たしてマツダにその辺りのビジネス上の目利きができるかどうか・・・
こちらがマツダに興味を持つと、必ず期待を裏切られる法則がまたも発動中な気がして、あんましツッコんだ事を書く気になれない本日のエントリー。
写真を載せたりとか、きちんと推敲したりとかする気も起きないあたりでお察し下さい。
ってことで、このスペックのまま日本に持ってくるなら、間違いなく買いません。
この記事へのコメント
k100rskai
私にとっても、このサイズだと大きいですネ・・・。
ただし、アクセラベースと考えたら、このサイズになってしまうような気も。まぁアクセラそのものも同クラスの中では長めですから、そのSUVとなると幅も広く・・・(汗)
JUKEのサイズだとしたら、デミオベースになりそうですね。
しかし、CX-5はフルSKYACTIVの車と言うことですから、車台を含めすべて見直したってことなんでしょう。つまりCX-5がアクセラベースではなく、次期アクセラがCX-5ベースってこと!?
じゃあ、次期アクセラは全幅は1.8mを・・・?????
海鮮丼太郎
欧州の一昔前のコンパクトカーのトレンドとしては、全幅を拡大して全長を抑えるって流れだったんですけど、それが最近全幅も抑える傾向になりつつある、という流れがありまして。
で、SUVラインナップではフォードのKUGAのように1800mmを超えるクラスもあったりするわけで、そういった状況を考えれば“現時点では”それほど違和感が無かったりするわけですが、“今後の”トレンドとは違うんですよね。
全幅を広げることは操縦安定性の確保に重要なのはわかるわけですが、これって別に欧州専売車ではなく日本や他の国でも売るわけです。
そういったグローバル展開を考えた時に、操縦安定性を確保しつつどこまでコンパクトにできるか、という点が今後のトレンドとしては重要なわけですね。
事実、デミオはあれだけ薄いドアの造形でEURONCAP最高点を出すほどの作りこみができたんだから、CX-5でそれができないわけが無い。
実際、お手本となった日産のキャシュカイ(デュアリス)は海外販売をメインとしながらも、国内でも売れるサイズにきちんとまとめてきているわけです。
それがヒットに繋がった事実をマツダはどう分析しているのか。
良くも悪くも日本では立体駐車場というインフラの制限があり、1800mmを超えるか超えないかで売り上げに大きく影響するという事実があるわけです。
それをも凌駕する魅力がCX-5にあるとは、今のところおいらには思えませんねぇ。
まぁ、国内仕様が正式発表されてないので、断言してしまうには早すぎるとは思ってますが。
ミアータ太郎
そんな勘違いを根拠にマツダを批判するような書き方は感心しない。
そもそもマツダの車格はナンバーで分かるわけで、「5」を振られてるCX-5が「3」であるところのアクセラと同格なわけがない。
少し考えればわかることだと思うが。
しかも問題になってるのは全幅であって、その割に5を与えられている割に前後の居住性が悪いのはネガ要素でしょ。
あのでかさであの居住性はありえん。
ten
CX-7はちょっとでかかった。
しかしCX-5は
RAV4以上ハリアー未満であり、
いい狙い目でしょう。
JUKEと比べてデカすぎ!とか言うのはお門違いでしょ。
それならCX-3を待つべし。
海鮮丼太郎
「クレオパトラの鼻がもう少し低かったら歴史は変わっていただろう」
の例えじゃないですけど、重ね重ね全幅1840mmは悔やまれます。
それが気にならない人にとってはいいクルマだと思いますよ。
で、このエントリーを書いた頃の情報がまだ出そろってなかった頃は、コンパクトクロスオーバーってことで、Bセグメント的な報道があったからJUKEの例えを出したまでであって、ご存じの通りCセグメントにおけるデュアリスフォロアーであったわけですね。
そのデュアリスに対しても大きいということなのだから、まぁ立派なサイズって感じであるわけです。
(欧州専売の7人乗りキャシュカイ+2とほぼ同等)
でもまぁ、日本市場においては久しぶりの量販ディーゼルということが注目されてセールスが好調なのはいいことだと思います。
問題はここまでガソリン車が売れないとすると、需要が一巡すると売上がガクっと落ちることが懸念されますねぇ。
1年後に月販1000台をキープできてれば成功だとは思いますが。
で、おいら的にはBセグメントの中ではちょっと大きいって感じのCX-3に期待することにします。
期待はしますが、買うとしたらデュアリス後継でしょうね。