「新しいテクノロジーの評価をするのに最適な方法は
レトロゲームを移植してみることだ」
レトロゲームを移植してみることだ」
なんてことはよく言われてきており、この手のトライアルにはよくDOOMなんかの再現性を以ってパフォーマンスを評価する傾向が特に海外では強かったりするわけです。
DOOMはFPSの黎明期に登場した作品で、確かに3D性能の評価をする上ではわかりやすいベンチマークになり得るが、いわゆる入力に対するパフォーマンス(入力に対する応答性や、追従性)といったUI部分の評価には、日本製の80年代レトロゲームが適している、という事例。
GRADIUS on HTML5
個々のキャラクター(スプライト)をなめらかに動かすことと、方向キーとショットという入力に対してリアルタイムにレスポンスするようにプログラミングするのは、けっこう大変なノウハウを必要とするわけですが、それをHTML5という言語でどこまでできるかな?的アプローチ。
キャラクターのアニメーションが簡略化されていたり、敵の軌道がオリジナルと異なっていたりするので再現性はまだまだといったところだけど、それでもブラウザにプラグイン無しでここまで再現できるというのはけっこうなインパクトであるわけです。
余談ですが、似たようなアプローチとしてEXCELのVBAを使ってこんなことをやってる連中もいたりします。
まさに開発環境あるところにゲームあり。
HTML5も標準化されたとはいえブラウザによって若干の解釈が異なっていたり、こうしたリアルタイム入力を必要とするアプリのパフォーマンスは再生するマシンの能力にも依存するわけですが、少なくともCore2DuoのWindowsマシンではそこそこ快適に動作しておりました。
ただ、ところどころで引っかかるような点が見られるのは、まだプログラムに改良の余地アリといったところですが。
オリジナルのアーケード版グラディウスが発売されたのが1985年と26年前ということもあり、現在のPC環境であれば専用のエミュレーションプログラムでは問題なく再現できるようになっておりますが、これを汎用のプラウザで再現できるようになると、今までのように目的別のアプリケーションをインストールするようなスタイルから、WEBブラウザさえあればOSを問わずにいろんなアプリを利用するスタイルへとだんだんシフトしていくことが可能になります。
その来るべき未来の指標として、HTML5でゲームがどの程度再現できるのか、という点を注目してみるのもいいんじゃないでしょうかね。
ちなみにスーパーマリオも動くようです。
この記事へのコメント