宿泊プランの横断検索アプリ

 
旅行の楽しみのひとつに、宿探しというものがありまして。
どんな宿に泊まるかというのは、単に寝る場所の確保という以外に施設の充実度や食事の楽しみ、そして周辺の環境といったトータルの満足度を高めるのに重要な要素となるわけです。
もちろん、2人で泊まる際のシチュエーション(雰囲気とか防音とか)が気になる輩もおられるとは思います。

旅行のコースと宿探しをしている時が一番楽しい、なんて感じもあるわけですが、問題はどうやって宿を探すか、という話でありまして。

以前であれば旅行代理店へ出向いていい宿を紹介してもらうなんてこともあったりしたわけですが、最近ではホテルの検索ができるサービスなんかが充実しているわけでありまして、それらを使うのが一般的になりつつあります。

おいらは「マイトリップ(のちに楽天に買収され楽天トラベルに変更)」と「ベストリザーブ(のちにライブドアに買収)」の2サービスを好んで使っていたんですけど、同じ宿でも値段が違ったりと横断検索するのが結構めんどくさいんですよ。

一度に複数のサービスから検索できるようになると、便利だよねぇ?なんてことは誰でも考えるわけで、そんなあなたのために「旅比較ねっと」なんてサービスがあるわけです。

簡単に言えば、価格.comの旅行版と言えばわかりやすいでしょうかね。

このサービスを使うと、国内主要15サービスの宿泊プランの中から、場所と日時を絞って比較検索ができるということなわけです。

この手のサービスの残酷なところは、同じ宿泊施設でも会社によって値段がえらく違うということでありまして、国内王手のJTBより、近畿日本ツーリストの方が値段が安かったり、さらに楽天トラベルやじゃらんといったサービスはもっと安かったりと、単に泊まるという目的だけで見れば安い方に客が流れるのは必然であったりもします。

ただしこうした宿泊施設の料金プランは、必ずしも内容が同一でない可能性もあることが、同一商品の価格比較を行う価格.comなんかのサービスと異なる点でしょうか。

たとえばJTBで予約をした方が眺めのいい部屋を優先的に割り当ててもらえたり、食事の内容に違いがあったりなんてことはよくあるわけでありまして、この辺はプランの内容まできちんと比較して、満足のいくプランを選ぶべきですよ、というアドバイスをしておくことにします。
斜陽とはいえ、JTBの底力の安心感は、他の旅行代理店に比べて際立っていますんで。

また、各サービスが用意しているスペシャルプラン(ワケあり限定宿泊プランとか)は、必ずしも旅比較ねっとの横断検索にひっかかるわけでもないので、お得なプランを探すなら各サービスのサイトまで直接行って調べた方がいいですよ、ってことも付け加えておきます。


さて、自宅でゆっくり宿探ししている時はこのサービスを使ってじっくり悩めばいいんだけど、おいらのようにフリープランで旅をしている時に、「今晩の宿をどうしよう?」なんてシチュエーションの場合、モバイル回線で宿を探すのは結構大変だったりするもんです。

もちろんノートPCで旅比較ねっとにアクセスして宿探しすりゃいいんですけど、最近は便利になったもんで、このサービスがまるごとスマフォ用のアプリになっちゃいました。

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旅比較ねっと 宿泊予約(Android版)
旅比較ねっと 宿泊予約(iPhone版)


 楽天トラベル
 じゃらん
 一休.com
 JTB
 るるぶ
 近畿日本ツーリスト
 日本旅行
 宿ぷらざ
 阪急交通社
 ゆこゆこ
 ベストリザーブ
 温泉ぱらだいす
 らくだ倶楽部

これらのサービスから目的地を決めて横断検索できる使い勝手は、PCサイトと同じであります。
さらにこのアプリで便利なのは、GPSを用いて今いる場所近辺の宿泊施設を検索できたりする点でありまして、突発的に宿を探さなきゃならないシチュエーション(今晩2人でどう?みたいなやつ)や、ヘトヘトになって目的地に着いてからの宿探しなんてシチュエーションでは効果を発揮してくれます。

バックパッカー的な旅が好きな人は、このアプリを入れておくといざという時に困らなくて済むかと思うので、これに簡易宿泊施設としてのマンガ喫茶やオールナイトでやってる健康ランド、キャンプ場なんかも含めて検索できるようになれば、あらゆる宿泊のニーズに対応できるような気がしないでもないです。


どんどん旅が便利になる世の中でありますが、宿を探すために地元の人に声かけてみたり、地域の観光協会に出向いてみたりといった、ちょっとしたコミュニケーションすらほとんど必要なくなることが、果たして旅の体験として良いものなのかどうかは議論の余地がある気もしますが・・・

とりあえず、旅がしやすい環境が整うことは歓迎したいと思います。
 
 
 

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