スズキとVWの話は無かったことにしましょう

 
まぁ、そんな雲行きではありましたが。

独VWとスズキ:資本・業務提携関係を解消へ-プラトウ・ブリーフ 

提携交渉当時と現在とでは、時間的な経過はそれほど経っていないものの、状況が大きく変化しており、スズキとしても明確な態度を示すことができなかった(というか要望が通らなかった)ことが、今回の解消へと向かう原因になったのは仕方がないところかと。

SX4をフィアットと共同開発したりしてたこともあり、ディーゼルエンジンの調達もフィアットと組むことで合意するなどVWを牽制する動きを見せるとか、けっこうファンタスティックな展開もあったりしたんだけどね。

ただ、今回の話でスズキの手の内をある程度VWに掴まれてしまったことを考えると、特に今後の両社の新興国での争いなどは激しくなるだろうなぁ、というのが外野からの印象。

イノベーションという部分で今後の展開が見えにくいスズキという会社は、もう少し情報公開に力を入れて支持を広げていく方がいいんじゃないかと思うんだな。

やっていないのではなくて、やっていることをことさら大袈裟にアピールしない点が、スズキという企業を判り難くしている原因ではないかと思うわけでありまして。

実用車を作らせたら世界トップレベルであり、新興国でのノウハウも多彩であるのは今までの話。

当然競争は激化するわけであって、その次の施策をどうやっていくかは、鈴木修会長兼社長ではなく、その次の世代が担うべき話。

ただでさえ鈴木修というカリスマの威光が強すぎて、次を担うと噂される鈴木俊宏氏の影が薄すぎるのは、もはやこのタイミングでは褒められた話ではないわけで。

そろそろ攻めに転じるタイミングだと思いますよ、スズキにとっても、日本にとっても。
 
 

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