Native SKYACTIV CX-5発表

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マツダ、新型クロスオーバーSUV「マツダ CX-5」をフランクフルトモーターショーで公開

いよいよ、Native SKYACTIVとも言える、マツダのSKYACTIVテクノロジー(エンジン、トランスミッション、ボディ設計 etc...)を全面的に採用した新型クロスオーバーSUV「CX-5」がフランクフルトショーで発表されることになりまして。

コンパクトSUV、低燃費、効率的パッケージング、SKYACTIV…とまぁ、いろんな着目点があるわけですが、もういろんなところで書かれてるのであんまし付け足すことはありませんので、個人的な想いを少し。

本気で購入候補になりそうです。

以前から何度も書いてきていますが、基本的においらは国産車贔屓です。
その中でも、クルマとしての基本を疎かにせず、なおかつ何か新しい提案をするクルマというものに絶対的な価値基準を置いています。

その意味で、前車ビスタアルデオの買い替えタイミングでは、買い替えに値するクルマが国産車に無かったということが、プジョー307swを選んだ理由になっております。

もちろんこの選択に後悔はしていません。
むしろ、プジョーというクルマを通して、世界のメーカーが考えるクルマづくりというものをより広い視点から考察できるようになったのは、得難い経験でありました。

また、燃費の悪さを補うため&嫁専用のクルマとしてスマートfor twoを買う勇気を与えてくれたのも、プジョーの経験があったからこそ、です。


さて、言うまでも無く世界でクルマに対する要求が一番厳しいのは欧州市場です。
競合ひしめくこの市場で認められた車種は、好き嫌いは別として、やはりよく出来ているなぁと感心する次第でありまして。
それは見た目の質感とかの話ではなく、クルマの本質的な走りの部分、使い勝手、デザイン思想など多岐に渡るわけですが、単に異文化のプロダクトが珍しい、という点を差し引いても学ぶべき点は多いと感じております。

しかし、そんな欧州市場でトヨタ、ホンダ、日産、マツダといった国産メーカーも頑張っているわけです。
これらのメーカーが欧州向けにも販売している車種は、必ずしも国内で乗れる仕様と同一ではないですけど、国内専売車に比べると頭一つ飛びぬけた魅力を持っているということを我々は体験的に知っているわけです。

国内専売車にはそれなりの魅力があることも事実ですが、おいらの価値基準からするとそれほど魅力は感じられないのです。

そんなところに、SKYACTIVテクノロジーを引っさげて、欧州市場でガチンコ勝負に出ようというCX-5が、自分の求めるクルマに対する要求をかなり高度な次元で満たしてくれそうであることに期待を抱かずにはいられません。

SKYACTIVは大きく期待するテクノロジーですが、じゃあその技術を使って自分の乗りたいボディタイプの車は出るんですか?って話が意外と語られておりませんでして。

マツダの車種は各ジャンルで必要最低限のラインナップを揃えていたわけですが、海外展開を踏まえて大型化が進行してしまっており、CX-7やアテンザではデカすぎる、かといってアクセラでは積載性に問題がある、なんて層にもリーチしやすいコンパクトSUVは、今までのマツダのパズルの中で抜けていたピースなわけです。
ここが埋まる意味は大きいと思います。
後はアクセラのリリースに続いてプレマシーやアテンザのSKYACTIV化を早めに行うことで主要ラインナップのピースを埋めてしまえば、ボリュームゾーンを押えることができるわけです。

デミオのように30km/Lといったカタログスペックではなく、低速域から厚いトルクが出て、60~80km/h巡航で燃費が良ければそれでいいんですよ。

あとはマツダのクルマづくりに対する軸がブレていなければ、ロックアップ領域を広げたトルコンやハンドルに対するレスポンスが優れた、小気味の良いセッティングに仕上げてくれるものと期待しております。


クルマ選びというのはいろいろと楽しい反面、現実的には必要な要件をピックアップし、優先順位を付け、そこからどの部分を妥協するか?という消去法的選択になるわけですが、CX-5はそんな妥協点が少なくて済みそうな、そんな気がするわけです。

願わくば、オプション設定でもいいので、欧州向けに販売している仕様(サスペンションセッティングなど)を選べるようにして、クルマ好きも満足できるような販売体制を整えてもらいたいと思います。
SKYACTIVデミオで、後席中央のヘッドレストをオプション設定で選択できるようにしたマツダのことだから、その辺の良心は持っているものと信じたいところであります。

さて、CX-5が国内に導入されるのは2012年の春頃ということですが、それまでにはSKYACTIVデミオの評価も固まって、SKYACTIVの素性がある程度わかるでしょう。
楽しみに待つことにしましょうかね。
 
[追記]
なにやらディーゼル(SKYACTIV-D)も本格的に国内導入する模様。
ここで試されるのは、消費者の商品を選ぶ目、ですな。
 
 

この記事へのコメント

  • 通りがかり

    デザインうまくまとめてきたね。
    個人的にはディーゼルに期待かな。
    5000回転まで楽に回るらしいから、ディーゼルのイメージを一変させるかもね。トータルの燃料費はプリウスより少なくなるかも。
    厚い低速トルクのエンジン&低回転域からしっかりロックアップするトランスミッション。ワクワクしてきた!!
    2011年08月04日 00:02
  • 海鮮丼太郎

    SKY-GとSKY-Dはマツダが世界に誇る技術として大々的に発表したのだから、堂々と国内でも販売してほしいよね。

    おそらく売れる数は限られるだろうけど、ここで突破口を開くことで選択肢を増やしてほしいと切に願うですよ、ほんと。
     
     
    2011年08月04日 11:30

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