昨年、Discovery Channelが開催したドリームプロジェクト2005 コンテストにおいて『人口利用発電機』という内容で優秀賞を受賞したものを具体化したもののように見える。
人の往来が激しい場所に、足踏み式発電機を設置し、その踏力を使って発電を行うという仕組みだ。
人の踏む力がどの程度の電力を生み出すかはちょいと疑問が残るが、機構の耐久性(ひたすら踏まれ続けるわけだから当然壊れないように強固な設計が必要)が確保できるのであれば、踏むだけで発電してくれるというのはいいアイディアだと思いますた。
番組で紹介されていた発電機の仕組みは、渋谷の横断歩道や一般道に設置するといったアイディアだったが、今回の実証実験は設置場所を電車の改札に想定することで、人の流れが単一方向かつ均等に力が加わるため、四方からどのように踏まれても大丈夫な耐久性を確保するより、単一方向の負荷だけ想定しておけばいい設計であれば、その分低コストかつ耐久性を高めることが可能になり、より実現性が高まる。
力強く踏んだ方が発電量も多くなるとのことだが、発電機を踏んだ時に足元が沈むようだと、足の不自由な人が転倒する恐れもあるので、普通の床のような固さを確保してあればより現実的かと思われ。
プロモーション的実験の要素が強くJR東日本の本社に行かないと見れないっていうのは残念だが、この実証実験で改良を重ねて、渋谷駅あたりで実際に利用される環境が整うことに期待したい。
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