![gundam_Navi1.png](https://kaisendon.up.seesaa.net/1108/gundam_Navi1.png)
iPodが車載オーディオのポジションを奪ったように、スマートフォンがナビゲーションのポジションを奪おうとしている。
それはまぁ、時代の流れと言えばその通りなのだが、専用ハードウェアではできないことを実現することが、スマートフォンの最大のメリットであり、また自由度の高さを示すものでもある。
ってことで、スマートフォンにおけるナビは、GPSとジャイロ・加速度センサーさえ搭載していれば、あとはそこにどんなアプリケーションを持ってくるかというのはセンスの問題であるわけだ。
緒戦では、アイシンやインクリメントP、ゼンリンデータコムといったナビゲーション専用機からの参戦組と、ネットサービス派生のNAVITIMEや大御所のGoogleがGoogleMapにナビゲーション機能を無料で付けるなど、活発な戦いが繰り広げられている。
ある意味この第1フェーズは、専用品の機能をいかにスマートフォンで実現するか?という点に重きを置かれていたわけだが、いよいよ第2フェーズに突入した感がある。
そうだ、ヤツが来やがった。
![gundam_Navi_icon.png](https://kaisendon.up.seesaa.net/1108/gundam_Navi_icon.png)
ガンダムナビ
金の臭いのするところにバンダイあり。
今までも声優の声でナビゲーションしてくれるPNDや、キャラものとしてはディズニーナビなんてものも確かにあったわけだが、今回のコレはそういった次元を超える、アプリケーションならではの自由度と可能性を秘めている。
ナビゲーションの基本部分はゼンリンデータコムが提供しているアプリをベースとしており、そのスキンチェンジ版とも言えるが、ガンダムナビがそれに留まらないのは不定期に発生するガンダム的演出のイベントだ。
そのポイントを通過することで自動的に勝敗が決し、それによってポイント獲得というご褒美がもらえる、とまぁ他愛の無い機能ではある。
![gundam_Navi2.png](https://kaisendon.up.seesaa.net/1108/gundam_Navi2.png)
カーナビゲーションという性格上、運転中に画面に注意を削がれたり、操作を要求するようなものは本末転倒であるわけだから、とりあえずこれはこれでいい。
で、こういうちょっとした遊び要素があるとはいえ、ガンダムのキャラがナビゲーションしてくれることに何か意味があるのか?と問われれば、ほとんどない。
単にキャラクター商品の1つという位置づけではあるが、これだけいろんなナビの選択肢がある中で、商品を選ぶ際のフックとしてのガンダムナビというのはそれなりの魅力があるのも確かだ。
このガンダムアプリもまた、よくあるiPhoneアプリと同じくそれほど長く使い続けられる前に飽きられて終わることになるだろう。
しかし、おいらがそれでもこの取り組みが興味深いと思うのは、まずこうした商品を投入した上で市場の反応を探り、必要に応じて機能を追加していく余地があるということだ。
つまり、遊びの部分をどれだけ増やしていけるのか?という点だ。
単にランダムに敵と遭遇して勝敗を決めるというだけではなく、日時やイベントとの連動によって、クルマを使ったスタンプラリー的な展開というのはほんのちょっとの拡張ですぐにでも実現できる。
つまりこれは、今までのカーナビがやりたくてもできなかった(やらなかった)、カーナビのエンタテインメント化の突破口になりえるわけだ。
いやむしろ、ナビゲーションの機能を提供しなくても、単に街中をクルマで移動しながら楽しめるエンタテインメントプラットフォームにしてしまってもいい。
こういう部分はノウハウを蓄積した者が強い。
バンダイ(っていうかバンダイナムコゲームス)という会社はあまり好きではないが、こうしたアグレッシブな取り組みをいち早く行うところは尊敬に値する。
そんなわけで、今回のガンダムナビは「キャラナビシリーズ第一弾」と銘打たれていることもあって、次々と似たようなものが出てくることが想定されるわけだが、ただの目的地までの誘導というナビゲーションにどんな遊びの要素を付加してくれるか、非常に楽しみではある。
楽しみではあるのだが、買うかどうかは別問題だ。
そういえば、車内エンタテインメントの可能性として、こちらの展開にも注目だ。
ここにもバンダイが進出してきたら、もう笑うしかないねw
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