新型308雑感

308
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そんなわけで、遅くなりましたがフェイスリフトされた新型の308の実車を見に行ってきましたよ。
事前にほとんどの情報をを得てしまっていたので、特に新鮮味は感じられませんでしたが、やはりフェイスリフトによってどのように質感が変わったのか?という点には非常に興味があるわけです。
こればっかりは写真じゃわからないからね。

中身についてはやはり昨年6AT化された際に変更されたものがそのまま流用されており、実質的に昨年の6AT化がマイナーチェンジと言って良かったということになります。
つまり今回は、文字通りのフェイスリフトだけが行われた、ということです。
(装備やグレード体系は一部変更になっていますが)

プジョー世田谷店でも試乗車は前期のAT6を搭載した308をそのまま使用しているとのことでありました。
確かに、中身が変わらないのだったらわざわざ試乗用に新型を用意しなくてもいいですわな。


ほいじゃ、フロントフェイスのデザインについて絞って感想を書いてみましょうかね。

まず思ったのが、新型のフロントマスクも、実際に目にするとけっこういいデザインだなぁ、ということであります。
これは前期型でも感じたことなんだけど、写真では大胆すぎる造形に見えながら、実物を見ると非常によくデザインされており、違和感よりむしろカッコよく見えたりします。

特にフロントバンパー部分が飛び出していた前期型に比べて、後期型はストンとフロントが落ちているので、全体のシルエットを描いたときの印象が微妙に変わっております。

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また、バンパー部は前期型は黒の樹脂素材だったのに対して後期型はブラック塗装されており、ボディと同様に艶が出ております。

本来のバンパーの役割を考えると、こうして引っ込んだ上に塗装されている後期型は、あまり使い勝手を考慮しているとは思えないですが、デザインを優先させた結果ということなんでしょう。
樹脂バンパーは経年劣化の問題があり、また前期型のバンパー形状でも実はぶつけた際の修理費はけっこう高くつくという理由から、後期型のデザインにしたのは個人的には歓迎です。

そんなわけで、フロントフェイスでいわゆる樹脂パーツが使われている箇所は、フォグランプの部分だけになっております。


もうひとつ、ナンバープレート取付位置が前期型はバンパー下部だったのに対して後期型は中央部になったことも特徴になるかと。
小さな変化ではあるが、前期型はしばしば段差を乗り越えるような場合や頭から突っ込んで駐車する際に縁石にプレートを擦ったりすることがあったので、実用上の使い勝手が向上しているのは歓迎すべきポイントかと。

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シトロエンのDS3から始まったLEDポジションランプの造形についても、非常に凝ったデザインが成されておりまして、縦に並ぶLEDの発光を内部で反射させて後方へと流れるラインを形成するっていうアイディアはうまいなぁ、と思いますた。

308が登場してまだ4年ですが、前期型と後期型のデザインを比較して見ると、じゅうぶん先鋭的だった前期型と比較しても後期型のデザインは新しいを感じさせる質感を身に着けており、デザインとそれをカタチにする造型力というのは着実に向上しているんだなぁ、と感じさせられますた。

ただ、ビアンカホワイトの展示車を眺めていると、ドアトリムとボディの色味がちょっと違うのよねぇ・・・異なるの素材に同じ色に合わせて塗装するのが難しいのはわかるけど、なんかちょっと・・・と思いますた。

そういえば、塗装に関してはもうひとつ。
前期型で設定されていたブルー系の色が廃盤になったのは、震災の影響で塗料の調達が出来なくなったから、という話。
こんなところにも影響が出ているのね。



で、個人的に前期と後期のフロントマスクどちらが好みか?と言われると、デザインで言えば前期型の方が好みではあります。
しかし、質感という点で見れば後期型もじゅうぶん魅力的であります。
同じ条件でどちらを選ぶか?と問われれば、後期型を選ぶと思います。


ただ、前期型の在庫が若干残っているらしいので、条件面では結構魅力的なお話もあるようでして、悩ましいところでありますw
検討している人はお早めにね。
 
 

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