
シトロエン千葉さんがおもしろいネタを投下しているので、ちょっと検証してみましょうかね。


▲怒られたら引っ込めるとか書いてるので魚拓w
曰く、新型C4に搭載されているトランスミッションは、従来のAL4ではなく、新型の“AT8”である、というお話。
これは新型C4のプレスリリースでも
高効率の新型トルクコンバーターを採用した電子制御4速オートマチックトランスミッションを搭載、といった表現で触れられていたわけですが、内容的には従来のAL4のトルクコンバーターを新型に置き換えたアップデート版のモジュールであるというわけです。
この期に及んでまだ4速ATで引っ張るのかwという気がしないでもありませんが、どうするつもりなんでしょうね?
で、このAT8ですが、話題になったのは結構前の話になります。
AT8は、昨年初頭に中国向けに投入されたプジョーの408セダンに搭載されているユニットで、ZFが開発した新型のトルクコンバーターを搭載することによりAL4に比べて出力を改善し、燃費の5%向上を実現。
また、ギアボックス制御の改善により、ロックアップ領域が拡大、乗り心地の改善も実現している、とのことです。
そんなAT8ではありますが、国内向けに導入されるのはこれが初になるということでしょうかね?
(タイミング的にはDS3とC3のユニットはどうなんだ?という気がしないでもないですが)
てっきりAL4のままかと思ってスルーしてしまっておりましたが、地道に改善が行われていたということでしょう。
だがしかし。
これがC3への搭載であれば話はわからなくもないんですが、ミドルクラスのC4では、やはり魅力は少ないと言わざるを得ません。
というのも、いくら制御を改善しようとも、物理的にギアが4段というのは、日本のようにストップ&ゴーが多く、また起伏の多い土地柄で扱うには、1つのギアが受け持つ領域が広すぎて走り難いと実感することが少なくないわけであります。
初期308のAL4のように低速域では低いギアしか選択できないような制御であればもう最悪です。
つまり、競合他者とのスペック上の比較で不利というスペヲタ的な視点だけの問題じゃないんですよ。
おそらく新興国向けの4速ATとして今後もこのAT8は使われていくことになるんでしょうが、やはり308でアイシンAW製のAT6を積んだのであれば、C4にも同じユニットを持ってくるべきだったよなぁ、と今でも強く思っております。
(まさか308と同じようにMCでトランスミッション刷新とかもったいぶって考えてるわけじゃねーだろうな?)
そんなわけで、新型C4を選ぶのなら、たとえシングルクラッチであろうとも、6EGS仕様を選んだほうが幸せになれますよ、と申し上げておくことにします。
ついでながら。
ここで嫌な予言をひとつ。
AL4から延命ともいえる形でAT8が投入されたということは、次期208についてもAT6ではなくこのAT8が搭載されるという、嫌な予感がするのであります。
つまり、208になっても4速ATの呪縛から逃れることができないのでは?という恐ろしいお話でありまして。
コンパクトクラスと言えども他社はATの多段化を進めている中、この辺でPSAがAT車で商売する気があるのかどうか?
その本気度が208に搭載されるトランスミッションで決まると言っていいでしょう。
(エンジンは新開発3気筒エンジンの搭載有望なので、トランスミッションがどれだけ魅力を加えるのか?それとも足を引っ張るのか?)
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