
お台場のトヨタ メガウェブでピストン西沢さんのトークイベントがあったわけですが、あまりにトークがアレな感じでありまして、ヒマを持て余して場内をブラブラしていたんですが、そこで目に留まったのが新型アベンシス。
先代アベンシスはビスタ廃止に伴う後継車種(という名の穴埋め)として欧州展開していた車種を日本へと導入したという経緯がありました。
当時のトヨタは欧州市場に積極的に展開を図っていた最中で、アベンシスも並居る競合と真っ向勝負するために、トヨタが気合を入れて開発した正統派のセダン&ワゴンだったのでした。
当時の国内で販売されていたトヨタ車に比べると燃費はそれほど芳しくなかったものの、走りの質感と良心的な居住性はけっこう高次元にまとめられていて、単体のクルマとして見れば非常に魅力的な車種でありました。
ただし、国内トヨタ車に比べるとステアリングシフトやセンターメーターといったギミックが不足しており、マジメな分だけ地味な印象も同時に与えるクルマでもありました。
本来であれば、ハイトワゴンとして理想的な居住性を実現したビスタアルデオの正当な後継車が出ればそれに乗り換えるつもりだったのですが、残念ながらビスタは廃止、またビスタ店もネッツ店に吸収統合され、ディーラーの対応も良くないということで、ビスタアルデオからプジョーさんの307swに乗り換えたのが2003年の話でした。
あの時、もしディーラーがきちんとしていて、アベンシスがもう少しだけ背が高ければ、乗り換えていたかも知れませんねぇ、などと遠い目をしてみるテスト。
そんなわけでご縁の無かったアベンシスですが、欧州ではモデルチェンジをしており、そこから日本向けにワゴンだけ導入されることになりました。
日本市場においてステーションワゴンはもう死にカテゴリになってしまったようでして、ミドルクラスワゴンについてはトヨタではマークXジオという変化球しか存在しない状況となっておりました。
嘆かわしい。
さすがにこれではマズいということで、アベンシス投入ということになったわけです。
先代はそれでもイギリス仕様から日本向けに仕様を変更して投入してきたのに、今回はイギリス仕様そのまんまとかいう話らしくて、ちょっと驚いております。
逆に考えれば、競争の激しい欧州市場向けの仕様をそのまま乗ることができるという点で、変に手を抜きまくった国内生産車とは違った満足感が得られるんじゃないかと期待しております。
で、そんなアベンシスワゴンですが、お台場のメガウェブに展示してあったのでピストン西沢さんのトークショーそっちのけでじっくり見ておりました。



▲ボンネットが丸くデザインされているのは斬新
結論から言うと、新型アベンシスワゴンはかなり良くできております。
変なギミックに走っていない分、至ってマジメな造りであることは相変わらずなんですけどね、ミドルクラスワゴンとしては十分な質感を確保(ダッシュボードのシボがあまり気に入らないですが)していて、落ち着いた、まともなステーションワゴンとして仕上がっております。

▲この質感はイマイチ…
直接的なライバルは、VWのゴルフヴァリアント、スバルのレガシィ、マツダのアテンザワゴンあたりでしょうか。
日本導入に関してはオプションてんこ盛り(HID、インテリジェントAFS、TRC、S-VSC、マルチエアバッグ、パドルシフトetc...)で、価格が250万というのは、狙いどころとしては非常にいいと思いますです。
っていうか、こういうのをバーゲンプライスっていうんでしょう。
実際の試乗はまだなので、手放しで喜ぶわけにもいかないんですが、これだけ長く各社のステーションワゴンを見てくると、直感的に良いプロダクトかそうでないかはなんとなく判るようになるもんです。
ただ、久しぶりにワクワクするようなワゴンがトヨタから出てきたことは、ステーションワゴン好きとしてはとても嬉しいことであります。
「トヨタ車の中から選ばないと殺す」
とか脅された場合、安心して選べる一台が出現したことは、命を救われた気分であります。
週末にでも試乗に逝ってこようかな。
この記事へのコメント
通りがかり
海鮮丼太郎
後席はショルダーラインが高くて、ちょっと閉じ込められてるような気になるのが難点かな。
ガラスルーフがあれば開放感が演出できたとは思うんだけど…
海鮮丼太郎
あの・・・
申し上げにくいんですが・・・
今月のマガジンXご覧になりましたか?
なんか、近々中にマイナーチェンジするらしく、現行型は割とすぐに販売終了してMC版に切り替えるらしいって話らしいのですよ・・・
譁ー縺励>繧ゅ�ョ螂ス縺
海鮮丼太郎
文字化けしておりまして、せっかく書いていただいたのですが読めませぬ。
もう一度書き込みして頂けると幸いです。
スパムだけは勘弁なw
ちょい寄り
ウィンカーワイパー逆らしいすね。