
プジョー・シトロエン・ジャポン、ミドルレンジハッチバック「NEW C4」を発売
そんなわけで、508の発表をあさってに控えるPCJ(プジョーシトロエンジャポン)の、シトロエン側の今年最大のトピックである新型C4が発表になりましたよ。
C4といえば、先代はWRCのローブの活躍によってそれなりにスポーティイメージを打ち出したHBでありましたが、今回どちらかというと実用車としての進化を遂げたように見受けられます。
日本への導入についてはどんな感じなんでしょか?
ということで、注目ポイントはトランスミッションであります。
エントリーグレードのSeductionには従来どおり4速AT(ただしトルクコンバーターを新型にした新ユニット)、上級グレードのExclusiveには6速EGSを採用してきました。
プジョーで採用しているアイシンAW製の6ATではなく、自社製のユニットを使うという選択をしたことになるわけです。
これをどう解釈するか?なんですけどね。
もともと欧州仕様もATは4速AT、シングルクラッチの6EGS、そして5MTという3タイプのトランスミッションを展開しておりまして。
(ディーゼル仕様にはさらに6MTもあったりするのだが・・・)
どう見てもATには力を入れてない感じなんですね。
でも、PSAのグループ感シナジーを考えれば、せっかく308でアイシンAWの新型6AT(TF-70SC)を採用したんだから、シトロエンも同クラスであるC4に載せればその分ボリュームディスカウントも可能だったろうに、なぜそうしなかったんだろう?という疑問が沸くわけですが、どちらかといえばシトロエンとしては6EGSを売りたいということなんでしょうね、きっと。
グレードを見ると、Seductionは4ATでノンターボといった、プジョーの308で例えるならば308Styleと同等ということ。
これはもう本命のExclusiveの購入へと誘導する完全な見せ球なわけです。
逆にExclusiveは156psのツインスクロールターボエンジンだし、パドルシフトは付くし、パノラミックガラスルーフは付くし、燃費はいいし、6EGSであるということを理解できていれば、そこそこコストパフォーマンスは良いと言えますね。
プジョーよりは少しだけアッパークラスなシトロエンブランドとしては、アイシンAWの6ATより、自社製6EGSの方がプレミアムである、という発想なんだろうね。
今までも同様の展開をしてきただけに新規性が薄い気もするし、ライバルであるルノーのメガーヌは擬似6速MTモード搭載CVTという変化球で勝負に来ている。
今月末には308も多少一般ウケするようなフロントフェイスを採用した308のマイナーチェンジがある。
フレンチメーカー三つ巴の戦いが始まろうとしているわけだが、個人的に新型C4については・・・
特に目を引く要素がない。
今回は3ドアHBは存在せず5ドアのみ。
しかもローブがWRCで活躍したおかげで知名度とステータスが上がったC4も、今年からベース車両がDS3に変更になったことで、イメージリーダーとしてC4を選択する意味も薄れている。
実用HBとして見た場合、上位グレードのExclusiveでなければメリットが薄く、そうするとライバル2車に比べて上質ではあるものの割高、ということになる。
費用対効果は悪くないような気もするのだが、なんかこう積極的に選ぶ理由が見出せない。
パノラミックガラスルーフがあるものの、C3のようなゼニス フロントウインド程のインパクトはないし、アップデートされたであろう6EGSについても、VWのDSGという強敵の前で、どれだけのインパクトを与えてくれるのか。
少なくとも旧来のEGSで試乗したときにはあまり魅力を感じられなかった・・・
スタイリングにしても、旧型C4の少し背が高くて弧を描いたようなルーフラインが特徴的だったのに、新型C4では上から押しつぶしたように見える(実際は+10mm高くなっているのだが・・・)、そのシルエットはやはり昔あったマツダのファミリアSワゴンを髣髴とさせる。
全7色のボディカラーも、C3ほどの明るめのカラーは設定されておらず、DS3のような自由なカスタマイズもできない。
やっぱこう、どこか地味なのよねぇ・・・
やはり世界の愛すべき変態ことシトロエンというブランドは、何か新規性のある提案をしてほしいと思うわけだが、新型C4にはそうした新規の提案というものが感じられないのがこのモヤモヤの原因な気がしてならない。
ただし、唯一注目すべき点としては、全幅1790mmというサイズ。
フレンチ同クラス3車の中で唯一1800mm以内に収まっている。
これが何を意味するかというと、全幅1800mm制限の立体駐車場に入るということだ。
このクラスでこの制限をクリアしているのは、VWのゴルフと新型C4ぐらいだ。
BMW3シリーズとかメルセデスCクラスとかは、ちょっとステージが違うもんねぇ。
意外とコレ、都市部では利いてくるかもしれん。
C4シリーズはシトロエンの売上の45%を占めていたそうだが、DSシリーズの好調を受けてプロモーションもそちらをメインに展開していくつもりらしく、この構成比は今後大きく変わってくると思われ。
そんな中で新型C4は、あんまし宣伝してもらえない不遇なクルマになりそうな予感がしないでもない。
ちなみにシトロエンは近々中にDS4の発表も控えている。
C4とは兄弟車のような関係だが、こっちの方が売れそうだし、実際売れるんだろうなぁ、と思う。
なんか出だしからネガティブな書き方になってしまってスマンとは思うものの、やっぱり誰が買うのかイメージしづらいところがそう思わせるのかもしれない。
何か魅力的な部分は無いか?とりあえず実車を一度見に行ってみようかな。
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