
トヨタさん、ナイスです!
トヨタ自動車、ナビゲーションに高速道路での逆走を注意喚起する機能を搭載
把握されているだけでも年間1000件もの逆走事案が発生しているとなれば、なんらかの対処方法を検討しなければならない。
本来であれば、こんな機能について褒めなきゃならない昨今のドライバーのレベルを嘆かなければならないのだが、とにかく理不尽な事態でケガや命を落とす人が少しでも減るように。こういう試みには賞賛の声を上げておく。
で、そもそも論として。
逆走を防ぐにはどうしたらいいんだろうか?
■パッシヴな視点(逆走が発生した際の対処)
・当事者に逆走していることを気付かせる
・他者に逆走車がいることを知らせる
・事故が起こる前に停車させる
現在でも高速道路などでは電光掲示板に逆走車発生した場合は注意を促す表示を出すようにしているところもある。
しかしこれは、通報を受けてからの対処となり、リアルタイムな対応とはいえず、危険な事態には変わりがない。
また、逆走し始めたら当事者が気付くまで止められない(たとえパトカーであっても後ろから追いかけて止めるわけにはいかない)という根本的な問題がある。
そんなわけで、以下の視点が必要になってくる。
■アクティヴな視点(逆走させないための対処)
・当事者に逆走していることを気付かせる
・それよりも、物理的に逆走できないようにする
って話になってくるわけで、過失だろうが故意だろうが、逆送車が走り始めてしまったら当事者を含めて多くの人が命の危険に晒されることになる。
であれば、そもそも逆走をさせないためにはどうしたらいいか?という視点で考えなければならないわけだ。
その答えとして、トヨタはナビを活用して逆走の懸念がある場合に警告を発する仕組みを用意した。
GPS測位の精度が向上したことにより、こうした警告を出すことが可能になったわけだが、これは別にトヨタだけに限った話ではなくそれなりの精度のGPS測位ができるナビであればどれでも実現可能な話だ。
ぜひ各メーカーも標準でこの機能を実現して欲しい。
その他にもETCやVICSを使って二点間測位を行い、A点⇒B点という流れを正常とした場合、B点⇒A点と測位した場合に警告を出すなんてやり方は、別に新規に機器を開発しなくても、現在ある技術にプログラムレベルで対応可能じゃなかろうかと思うわけだ。
警告の仕方はナビに表示でもいいし、高速道路であれば出口付近に電光掲示板を設置するのがもっとも効果的だろう。
しかし。
いくら警告を発しようとも、クルマを物理的に止めることはできない。
あくまで当事者の行動に左右されてしまう。
ではどうするのか?
飲酒運転防止機能などと連動して、外部からの信号で強制的にエンジンを停止するような機能を付ける?
コンピュータ制御が一般的になった現代のクルマであれば、こうしたことも技術的には可能だろう。
メーカーとしてもきっとやりたがるだろうが、すべてのクルマにこの機能を搭載させるためにはコストも時間もバカにならない。
ってことで本日のお題であるジョークのたとえが出てくるわけだ。
よく言われる「一方、ロシアは鉛筆を使った」というやつだ。
そんなITをバリバリ使って大げさなことを考えなくても、すでに世の中には便利な仕組みがありますよ、と。
アメリカでクルマを運転したことがある人ならおなじみの、コイツを設置すればいいだけの話。

正式名称はなんていうのか忘れたが、アメリカでは有料施設の駐車場の出入口などには必ずといっていいほど設置してある、逆走防止装置だ。
理屈は簡単。
カギ爪のようなものが斜めに飛び出しており、正しい方向で進めばこのカギ爪が倒れて普通に走行できる。
逆から進入した場合、タイヤにカギ爪が突き刺さって見事にパンク。
走行不可の状態にしてしまうというわけだ。
こうすれば物理的に逆走を止めることができて、何より人の命を脅かすリスクが格段に減る。
しかもこの装置、アメリカでも長く使われている実績があり、導入コストもITによる警戒システムを組むよりはるかに安上がりだ。
この装置とスピードバンプ(住宅街や横断歩道前などに設置して、強制的に速度を落とさせる)については、日本に導入すれば高い効果を挙げることができるのに、なんでやらないんだろうね?

ってことで、最高の技術を使って宇宙空間で使えるボールペンを開発しなくても、鉛筆で対処できるじゃん、的なお話なのでありました。
いや、このジョークの解釈については諸説あるのは知ってますよ、念のため。
この記事へのコメント
hilowmix
海鮮丼太郎
その点見落としてましたね。
最近地図データはクラウドベースで供給されることを前提に考える事が多くなってしまってw
しかしまぁ、トヨタの仕組みもそうですけど、出来る範囲でやるっていう視点であれば高精度GPSを搭載したナビであればそれなりに高精度な地図を持ってると思うんで、ハードルはそれほど高くないという認識なんですけどね。