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ルノージャポンといえばフレンチ三大メーカーの中で日本市場においてはプジョーに次いで2番手のポジションにある。
その日本における戦略は独特のものを持っており、いわゆるエンスー受けするような特別仕様車を次から次へと投入することで、堅実な規模のビジネスを展開している(ように見える)。
しかも昨年ぐらいからその傾向はさらに顕著になり、カングーやルノースポールの特別仕様車を出しまくることで、
特別仕様が売れる≒特別仕様しか売れない
なんて状況にもなってきてたりして。
プジョーで言うところの308クラス(Cセグメント)の基幹車種であるメガーヌに関しては、先行して3ドアのメガーヌ ルノー・スポールを導入するという奇策に出た。
通常であればモデルチェンジしたクルマは順序として、HB⇒ワゴン/セダン⇒スペシャルティ(スポーツ仕様やカブリオレなど)といった順序で投入されるもんだが、ルノーは最初からガチガチのスポーツ仕様であるルノー・スポールを出してきた。
驚くとともに、妙に納得もしてしまった。
昨年にも書いたが、ルノージャポンは日本において自分たちがどのような層の支持を得ていて、どういった期待を持たれているか、ということをきちんと把握した上で、そうしたニーズに細かく応えることで販売を積み上げてきた。
日本におけるルノーというブランドは、“俺たちが自慢されたいフレンチの体現”であり、そうしたニーズを先に刈り取ってから通常ラインナップを投入しましょう、という戦略なわけだ。
そんなわけで前置きが長くなりましたけど、ルノーの新型メガーヌの一般的なHB仕様が発表になりましたよ。
先代は妙に張り出したリアデザインをもって“Hip drive!”というスローガンの下に売り出したものの、評価としてはあまり芳しいものではありませんでした。
まぁ、これは、ねぇ・・・
ってことで、今回のメガーヌはずいぶんスポーティな路線になって帰ってきましたよ。
装備面では昨今のエンジンの過給ダウンサイジングとは無縁の2000ccではあるものの、長らく弱点とされてきたトランスミッションをルノー日産グループの強みを活かして6速擬似MTモード付きCVTに改めてきました。
逆にMT仕様はラインナップせず。
走りに期待する層はルノー・スポールを買ってね、という暗黙のメッセージなんだろう。
サイズは昨今のルノー車のデブっぷりに比べれば多少マシな1810mmに抑えてきた。
この10mmで失うものも大きい気がするが、なんともならないのであればしょうがない。
価格もゴルフや308などをよく観察した上での設定(268万~275万)ということで、一般的な消費者層に対する選択肢として、非常にまっとうなラインナップをそろえましたね、という感想であります。
今までこの部分がポッカリ空いてたからね。
ただ、ちょいと気に入らないのが、ボディカラーが地味だと言うこと。
イギリスで販売されているメガーヌのボディカラーはこんなに豊富であり、なおかつ明るめの楽しい色が揃っている。
日本導入にあたって落ち着いたカラーリングを選んだのは、メガーヌ ルノー・スポールが鮮やかなイエローなのと正反対のチョイスだ。
コンパクトクラスは鮮やかな色がウケるものの、Cセグメント以上は落ち着いたカラーの方が評判がいい、というのはよく言われる話ではあるものの、ルノーのようにカラーリングもひとつの武器にできるブランドは、もっと攻めたカラーバリエーションを展開してもらいたかったなぁ。
で、通常ラインナップがこうして揃ったということは、特別仕様でどんなのを出してくるのか?なんて気の早い妄想をあれこれしてしまうわけです。
想定されるのが限定カラーと台数限定のMT仕様の導入。このあたりは鉄板でしょう。
さてどうなりますことやら。
この記事へのコメント
なおなお
VWのカタログかと見間違うくらいです。
あとは、セニックがどんな感じになるかですね。
何にしても、ディーラーの質を上げてもらわない限り、
ルノー車が選択肢に入らないけどね。