クルマじゃなくて無理してレンタルバイクを借りて旅を始めたことを、ちょっと冒険しすぎと後悔しながら、それでも乾いた大地をそそくさと走る。
高低差の激しい道を進み、高台から臨む眼下の光景のあまりの美しさに、バイクを停めて記念撮影をしようとした。
なぜかデジカメにメモリカードが入っておらず、慌ててカバンの中を探すと、かろうじて予備の256MBのカードが出てきて一安心。
しかし、専用バッテリーの充電器を持ってきておらず、乾電池で代用もできないため、このバッテリーが切れたらもう終わりだ…などと旅の準備不足を激しく後悔する。
そういえば、ノートPCのACアダプタも忘れてきたなぁ・・・
あまりに忘れ物が多い。
これもすべて仕事が忙しかったせいだ。
三脚をセットすると、なぜかアメリカンなおばちゃん一行がおいらのカメラの前からどいてくれない。
文句を言おうにも、コトバが通じないのでなくなくおばちゃんが入った記念撮影をする羽目になった。
そしてカメラを片付けていると、2時間も時間が経っていた。
今回の旅は4日間しかなく、今日は約500kmほど移動しないと明日のスケジュールに間に合わない。しかも、バイクで1日どれぐらい走れるかというのはやってみないとわからないため、あまり景色を楽しんだり寄り道をしている余裕はない。
ヘタすると、帰国ができなくなる。
妙な切迫感に襲われ先を急ぐことにした。
バックパックを背負い、バイクにまたがり再びスタートすると、こんどはバックの中から何かがポロポロとこぼれ落ちている。
後ろを振り返ると、バックのチャックが開いており、缶詰やら着替えやらが道に転々と転がっている。
「ヤヴァい!!」
と思ったその時、ガードレールのないコーナーから崖下にバイクごと転落していく俺ガイル。
「これがホントのシンドラーのリストww」
などとはしゃぐ小倉智昭の声が聞こえた。
・・・。
そっか。
今朝は起きてから二度寝したんだ。
そして、それはものの15分間の間に見た夢。
細かいことだけが妙にリアルだった。
・・・映画化できないか?
この記事へのコメント
名無し
麗子
私もブログ初挑戦で頑張ってます。
見に来てくれると嬉しいです。