最近の通販などで目に付くのが、いわゆる規格外品のアウトレット販売だ。
たとえば博多明太子などで型崩れしたものやサイズが小さいものなどを集めて、市販価格より割安で販売するとか、割れたおせんべいを2キロ分パックにして半額で提供とか、そんな感じの奴。
元々は本当に正規品としては売り物にならず、破棄するぐらいだったら安く売ってしまおうという発想から生まれたものだが、最近はヘタに売れ行きがいいもんだから、正規品をわざと型崩れさせたりしてアウトレット商品を自ら作って販売するなどという本末転倒の事態を招いている。
これもデフレの進行の一例といえる訳だが、こんなことをやり続けて従来の正規品が売れるようになるなんてことはまず無いわけで、自分で自分の首を絞めていることを自覚した方がいいと思うぞ。
で、そんな規格外品商戦にわれらがグリコも参戦ですよ。
弊社のオフィスにはオフィスグリコが設置してあって、週に1回ぐらい商品の補充にお姉さんがやってくる。
その際、お得な商品の販促をしたりするのだが、今回持ってきたのが上記の写真にある「冬のくちどけポッキー」のセットで、箱にはわざわざ【ふぞろい品】との印刷がしてある。
本当の意味での規格外品であれば包装は簡素にすりゃいいものを、グリコはわざわざこれだけのために専用の箱を作って持ってきたわけだ。
市販で400円分ぐらいのポッキーが入っていながらお値段300円でご提供ということでひとつ買ってみたのだが、中を開けると小分けにされたパックの中で折れた規格外品が1本だけ入っていた。
つまり、6本中5本は正規品となんら代わりのない商品だったりするわけだ。
ここで上記した事例が思い浮かぶ。
【ふぞろい品】のパッケージを作るためにわざわざ正規品のポッキーを流用して作ってやがるな、と。
まぁ単純に不良在庫の処分とか何か理由があってのことという可能性も無きにしも非ずなので、あんまし深い詮索はしないでおこうとは思うが、それでも専用のパッケージを作るってのは無駄だしエコじゃないし、センスが悪いと思う。
普通のパッケージに【ふぞろい品】ってシールを貼れば済む話じゃないか、と。
こういうのもまた、自分の首を絞めることになりかねないよ、なんて思う次第でありました。
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