
第45回 静岡ホビーショーに行ってきたのは先の土曜日のお話。
静岡って言ったら、みかんと自動車、お茶とうなぎしか思い浮かばない静岡のイメージだが、実は田宮模型を初めとした、創作系ホビーの盛んなところでもあるわけだ。
そして、年に1度のホビーショーには、親子連れや幅広い年齢の模型ヲタが大集結する壮大なお祭りだったりする。
趣味半分、仕事半分で初めて顔を出してみたが、精巧さを求めるモデル群と、リアルに稼動するRC群いずれも魅力的な製品が、想像していたよりお求めやすい値段で提供されていることに驚く。
精巧さを追い求める以外に、大きなパラダイムシフトが起こり難い業界なだけにどうやって市場を広げていくか、それぞれの工夫と提案が見られて興味深かった。
その中で、ラジコンヘリ(および飛行機)、ロボットについては、ライト層の趣味で買える金額に落ち着いてきており、コストパフォーマンスの面で琴線に触れる製品がいくつかあった。
こういうイベントで何がブレイクスルーになるのかは、子どもたちの表情を追っかけている方が把握しやすい。
子どもの視線は、馴染みのあるモノ、そして不思議なモノに向けられることが多い。
なかでも印象的だったのがロボットHitec ROBONOVA-Iのデモンストレーション。
人だかりの中で不思議かつ楽しそうに眺めてる子どもの表情が、これからのホビーがどこへ向かおうとしているのかを暗示しているのではないかと感じた。

そして、R/Cのコーナーでは昨今流行しているD1グランプリの影響を受けてか、コースの床をカーペットにすることでタイヤを滑りやすくして、ドリフトさせながら派手にデモを行っているコーナーがあったのも印象的だ。
ラジコンの車なんてものはテクノロジー的にはそれほど大きな進化を遂げてはいないが、その使われるシチュエーションは時代の流行を反映して様々に変化するもんなんだな、と。

もちろん、なんでも豪華にハイテク化するだけではなく、素朴にペーパーグライダーや自作キットの楽しさを訴求する業者がいくつもある懐の深さが静岡で開催されるホビーショーの特徴でもあるのだろう。
そして、こうした自分の手を使って作り上げる創作系ホビーが身近にある静岡の人々は、ある意味恵まれているのかもしれない。
作る楽しさというものを幼少期から身近に感じてきたのだから。
などといいながら、紙ヒコーキのキットを手にしてご満悦の俺ガイル。
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