タウンマーケット宅配サービス終了のお知らせ
(前略)
この度、タウンマーケット宅配サービスは、誠に勝手ながら、2011年2月25日号をもちまして終了する運びとなりました。
会員の皆様、またご期待をいただき入会された会員の皆様におかれましては、大変ご不便をおかけいたしますことを心よりお詫び申し上げます。
2008年3月に神奈川県相模原市・東京都町田市からスタートし、
2009年1月からは神奈川県横浜市・川崎市、
2009年5月からは東京都目黒区・世田谷区・中野区・杉並区・大田区・品川区で宅配サービスを展開しておりました。
長きに渡りタウンマーケット宅配サービスをご愛顧いただきましたことに、感謝申し上げます。
今後は、タウンマーケットWEBサイト http://townmarket.jp/ にて、チラシ検索サービスをはじめ、地域のお得情報を提供するサービスを継続して参りますので、ぜひ引き続きのご愛顧のほどお願い申し上げます。
株式会社リクルート
タウンマーケット事業部一同
そんなわけで、新聞配達のビジネスモデル崩壊!と騒がれた、掟破りの
新聞配達-新聞記事=広告+番組欄
という愚民向けサービスであるところのリクルート タウンマーケットの宅配サービスが終了するとのお知らせが入っていてびっくりしましたよ。
かく言うおいらも川崎市がサービスエリアになったと聞いてホイホイと会員になってみたところ、本当にチラシと番組表が毎週末に届きやがりましたよ。
ただし過去にも書いたとおり、チラシの鮮度に難があったり、地域密着型のチラシの配布に向かないといったこともあり、大手チェーン店の広告や不動産の広告ばかりだったので、必然的に届いても十分目を通さずに破棄することが続いていた。
新聞を取ってない我が家においては、妻向けにテレビの番組欄が重宝されたが、そもそもおいらは地上波のテレビはほとんど観ないので番組表の有難味も薄かった。
とはいうものの、会員の獲得はそれなりに順調だったようで、先日も横浜市の実家に帰ったら、しっかりタウンマーケットが配布されておりました。
普段あんましこういうサービスに加入しない実家の両親に理由を尋ねると、電話で勧誘があったとのこと。
「一切不利益になることはないから」、みたいな勧誘文句だったらしい。
会員獲得のためにローラー作戦を敷いたみたいやね。
さすがはリクルートと思いつつも、サービス開始から3年持たずして撤退というのは、リクルートと云えども過誤できない採算性だったのだろう。
思い当たるのは、サービスインがリーマンショック前だったこと、会員を集めてみたものの肝心のチラシの出稿が思ったほど集まらなかった、昨今の地デジ化騒動で実はテレビ欄はそれほど必要とされてないんじゃないか?という判断、新聞の衰退に伴うチラシ配布文化の終焉、こんなところだろうか。
今後はWEBでのチラシ検索サービスなどを充実させていくというが、そちらの分野では凸版印刷のShufoo!(シュフー)という強力な先駆者がいる。
果たしてこちらを相手にタウンマーケットがどこまで頑張れるのか、正直言ってけっこう苦しいと思うぞ。
消費者は地元のお得な情報を欲しがっている。これは間違いない。
その情報伝える手段をどうするかという点で、メルマガやチラシ情報交換サービスなどが過去に立ち上がっては消えていった。
上記のShufoo!なども、話題にはなるもののあまり高い効果を上げているようにも見えない。
これからの可能性としては、やはり携帯電話やスマートフォンなどの位置情報と連動したサービスになるんだろうな、という漠然としたビジョンは描けるものの、実際にウザくない範囲で情報が集まるようなバランスに抑えるのはけっこう大変だなぁと思う次第。
とりあえず、生鮮食料品の手書き特売チラシがスマートフォンに届くような時代を夢見つつ、タウンマーケットのご冥福をお祈りすることにしましょうかね。
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