正直に行こうよ、プジョーさん

 
昨日のニュースネタでどうにも不愉快なのが、
プジョー車の2010年の国内販売は同37.9%増の6021台と好調だった。プジョー・シトロエン・ジャポン設立以来の伸び率で、過去10年でも最高だった。
という記述。
これは、プジョーの広報側から出されたコメントがあったから、こうした記事の書かれ方になっている。

もちろん、2010年のプジョーさんが頑張って実績を伸ばしたことは事実であり、そのことはプジョーオーナーとしても喜ばしいことだと思っている。
最悪だった2009年に比べて37.9%という伸びは、インポーターと販売現場が細かいところまで一緒になって努力した結果だということも十分理解できるだけに、その実績には賞賛の言葉を送りたい。

ただ、プジョー・シトロエン・ジャポン設立は2008年4月だから直近3年間を設立以来の伸び率と言われても、ハァそうですかとしか思わんし、過去10年でも最高だったと言われると、ちょっと待てよと言いたくなる。

以下は、JAIAの統計から抜粋したプジョーさんの販売推移だ。

年度 登録台数 前年対比
1999年 7,145 -
2000年 10,767 150.69%
2001年 12,295 114.19%
2002年 15,162 123.32%
2003年 15,330 101.11%
2004年 12,693 82.80%
2005年 10,354 81.57%
2006年 10,283 99.31%
2007年 8,284 80.56%
2008年 6,171 74.49%
2009年 4,365 70.73%
2010年 6,021 137.94%

ご覧の通り、2000年の実績は150.69%で、2010年の137.94%よりも高い伸び率だったことがわかる。
たしかに2000年のデータを除外して過去10年と範囲を設定すれば、2010年の実績は過去最高と言えなくも無いが、こんなのはただのトリックだ。

こうした数字を弄って過去最高!とか好調です!とアピールする手法は、昨今のアウディに見られる、非常に鼻に付くマーケティング手法だ。
(アウディは毎月手を変え品を変え、この手のプレスリリースを出している)

また、2003年の登録台数を見て欲しい。

15330台だ。

プジョーさんが、15330台も売れた年があったのだ。
1999年から絶頂を迎える2003年までの間に何があったのか?
言わずと知れた、206ならびに307の大ヒットだ。


過去の栄光にすがれと言いたいわけではない。
当時と今では状況が異なっているなんてことも重々承知している。
ただ、あの頃なぜあれほど多くの顧客の支持を集めることができたのか?
それに比べて、半数以下にまで落ち込んだ現在の状況は何が悪いのか?
この辺の事実をしっかり受け止め、謙虚な姿勢を見せることの方が、消費者に響くんじゃないの?

アウディのような強引な姿勢は、ブランドがある程度確立されなおかつ全体的には好調な時にこそ許されるものであって、最悪期を脱してやっと復調の兆しを見せ始めたプジョーというブランドが同じようなことをやっても、それは虚飾にしか見えないよ。

最悪の状況は脱したのでこれから頑張ります!

って姿勢でいいじゃん。
数字を弄って過去最高とか言うの、もうやめようよ。
  
 

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