ゲーセンにダライアスが復活してた

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何気なく神保町をフラついていると、めっきり足を踏み入れることもなくなったゲームセンターの店頭に、なにやら見覚えのある名前が踊っていた。
「ダライアスバースト アナザークロニクル」
80年代シューティングゲームファンであれば特別な感情を抱くであろう、「ダライアス」の最新タイトルがアーケードゲームとして登場した、ということらしい。

ゲームの、特にアーケードゲームの情報をチェックしなくなって久しかったので、これは少々驚いた。
「ダライアス」といえば、継ぎ目のない横3画面スクリーンにボディソニックによる重低音という、アーケードゲームならではの魅力を持った大型筐体のゲームとして1986年に登場し、家庭用ゲーム機にはその魅力をスポイルされた形で移植され、アーケードゲームこそが技術の面でもゲーム内容の面でもビデオゲームのトップに君臨していた時代を象徴する作品だった。

後にPSやセガサターンなどがアーケードゲーム並の性能を実現したことにより、ダライアスもアーケードゲームでリリースされた後に家庭用にもほぼそのままの内容で移植されることが多くなった。
アーケードゲームの衰退と時を同じくして、「ダライアス」シリーズは1997年に一度その系譜が途絶えることとなった。

それが、2009年12月に、PSP用タイトル「ダライアスバースト」として、現代的な解釈を加えて復活したからさぁ大変。
「ダライアス」ファンはこぞって購入したが、やはりシューティングゲームの需要は今の時代からすれば微々たる物と言わざるを得ないことを証明するような微妙な売上となった。内容は悪くなかったんだけどね。

それから1年。

この「ダライアスバースト」を、アーケードゲームとしてリファインしたのが、「ダライアスバースト アナザークロニクル」である、というわけだ。
かつてはアーケードゲームで先にリリースされ、家庭用ゲーム機ではその移植版の登場を待つという関係だったものが、まったく逆になったということだ。

ゲームの特徴については公式サイトを見ておくれ。
あんまし深く説明するほどの知識は持ち合わせておらん。

で、そんなアナザークロニクルではあるが、時代を反映して以前は反転投影式の3画面だったところが、液晶パネルを2枚並べることにより同等の効果を出している。
筐体も4人同時プレイが可能なサイズとなっており、超重低音も健在だ。

これだけ贅沢な専用筐体を制作した割には筐体の価格は100万円を切っている(別途通信費などが発生)とのことらしい。
これはかなりのビックリ価格と言っていい。

プレイ料金は1プレイ200円が標準となっており、長らく続いた1コイン(100円)という呪縛からやっと解き放たれたようだ。
とはいえ、その分気軽にプレイするという感じではなくなってしまっているが。
他にも600円でフリープレイ相当の遊び方ができるなど、それなりに工夫が見られる。

しかし、100万円というバーゲンプライスで、1プレイ200円という設定ができるとしても、果たしてこの筐体をゲームセンターが導入してきちんと利益が出せるようになるんだろうか?

単純計算でプレイヤーが5000プレイした時点で筐体価格の元が取れる計算になるが、通信費や電気代などを差し引くと6000プレイぐらいが採算分岐点というところだろうか。
リリースされた当初は話題性もあるためそこそこのインカムが期待できるが、おいらのようにかつては狂ったようにシューティングゲームをプレイしていた層はずいぶん離れてしまっているため、ベースとなるお客さんの絶対数が非常に少ない。
そうなると必然的に店の常連客をターゲットとしなければならないが、彼らが何度もプレイしてくれればいいが、出来が悪かったゲームにはパタっとお金を使わなくなる傾向の人々でもあるため、6000プレイというハードルはかなり高いよなぁ、と思う次第でありまして。

そんな御託を並べる前に、お前がプレイしろよってな話ですね。
はい、仰るとおり。
少しでもインカムに貢献できるように、足繁くゲームセンターに通うようにします。
でも、画面はキレイなんだけど、あんまし面白いって感じがしないんだよなぁ…
いや、なんでもありません。独り言です。
 

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