センスがない

世の中で嫌いな事がいくつかある。
その一つに センスの無い行為というのがある。


ゲームの将来について真剣に考えてるゲーム専門店の店長日記 12/11分より。
=======================================================================
[ 発売前 ]
明日はいよいよ「プレイステーションポータブル」の発売日です。
新型ハード発売はお店にとって一種の「お祭り」です。わくわくドキドキ、
どんな人がいらっしゃるのか、今月に入ってから怒涛のTVCMで発売日を
盛り上げます。でも現実は商品がなくお電話でのお問い合わせに
「ごめんなさい。用意できません。」を繰り返すだけです。カウントダウン
の話やら、7時オープンの話やら、当店の現状からは想像もできません。
専門店がお客様のお声に応えられないのは、本当に辛いです。
2004/12/11(Sat)
=======================================================================

NINTENDO DSでもその傾向が見られたが、新しいハードを発売するときに、出荷する台数を大手量販店や目立つチャネル(コンビニなど)を露骨に優遇し、結果として町のゲーム専門店といったところへの入荷数が極端に少ないことがある。

部品調達の失敗により、年内出荷台数が初回出荷分20万台で打ち止めという情けない事情があるものの、ソニーについてはこの傾向が特に顕著だ。
別にPSPを買いたいという人を止めるつもりはないが、買いたい人がいるのに商品を供給できないということが、どれほど恥ずかしいことか。
ソニーはこれをブランド戦略と考えているようで、市場にモノが不足することによって、消費者に飢餓感(モノがないから欲しい!)を煽って、一見人気があるように見せかけている。
ソニーにとって、出荷台数を絞ってでも(実際はそれしか作れなかったわけだが)、初日完売というニュースが流れることの方が大事だったりするわけだ。

ここまでゲーム市場を広げてきた専門店の悔しさなど意にも介さないその姿勢は、家電のソニーショップ冷遇とダブって見える。
人の気持ちを大事にしない企業は、必ずそっぽを向かれる。
それを察してか、上記のお店では今日、メタルギアソリッド3の制作総指揮を務めたコナミの小島監督が来店して、トークイベントを行っているという。
本来であれば、小島監督がこうしたイベントに現れるのは秋葉原の巨艦店ぐらいのことだったのに、葛西の一ショップを選んだということが、どれだけの意味をもつのか。
ゲームソフトを作っている方は、とっくに専門店の役割の重要性を再認識している。

HD WalkmanでMP3に対応せず市場から大ブーイングを食らったように、ソニーが市場の動向、消費者マインドに鈍感なのは、ソニーにセンスが無くなったからだ。
いまどき市場に飢餓感を与えるマーケティングなど、スーパーで、カゴから袋に品を積めた後の買い物カゴを所定の場所に戻さずに帰るバカ主婦と同じぐらいセンスの無い行為だということを、ここで言わなくてもそのうち身にしみて感じることだろう。

確かにソニーが輝いている時代があった。
その頃を知っているものが多いからこそ、ここまで叩かれるのだ。
輝いている時のソニーは、消費者に夢を与え、新しいライフスタイルの提案をしてくれる、という期待があった。
たとえ保証期間が切れてすぐに製品が壊れる、通称ソニータイマーが発動しても、ファンが引きつりながら許してくれたのは、ソニーの輝きを信じていたからだ。

しかし、今はその輝きが失せたことを皆が感じている。
そして、HD Walkmanと同列に並べられたAppleのiPodに、皮肉にもソニーの輝きと同じものを皆感じ取ったのだ。
そして皆が思ったこと。それは、

ソ ニ ー っ て セ ン ス 無 く な っ た な




[追記]
HD Walkmanといえば、MP3に対応した新製品を11月30日に こっそり発表したが、市場からは完全に無視されている。

この記事へのコメント


この記事へのトラックバック