人の「欲しい」という情念はどこまで頭を活性化させることができるのか?
そんなわけで、久々に自分の記憶力とイマジネーションを最大限に発揮する機会があった。
なんのことか?トートバックを買った、なんて話。
カバンについては機能的であればブランドなどはなんでもよく、またカバンを持つことにステータスなど一切感じない性質なので、通勤にはmont-bellのメッセンジャーバッグ、日常の外出ではOUTDOORのミニショルダーかボディバッグを利用することが多かった。
それで大して不足を感じることはなかったのだが、ひとつぐらいトートバッグがあれば気軽に書類や本なんかを入れて持ち歩くにはいいなぁ、と思って何気にカバン売り場を通る際にはトートバッグで良さげなものがないか物色する日々が続いていた。
かれこれもう1年近く探しているが、これぞ!というものにはお目に掛かることがなかった。
で、11月中旬に何気に実家に帰り、両親のケータイを買い換えるためにヤマダ&ダイクマ複合店に行った際、たまたまカバン売り場で目に付いたトートバッグがあった。
厚手の布地に機能的なポケット配置、長さの調整が利くベルトを備えたそのトートバッグはいわゆる「一目惚れ」するほど自分にとって理想的なトートバッグに見えた。
「これいいなぁ」
とかつぶやいて見てたら、なんとなく両親におねだりモードの雰囲気になってしまい、「後で自分で買うからいいや」、とかいってとりあえずその場を後にした。
まぁ、ヤマダ電機&ダイクマで見つけられたのだから、都内近郊であればもっといろんな選択肢が簡単に見つかるだろうなんて思いもあったので、それほど深くは考えていなかったというのが実情なのだが。
そのときおぼろげに記憶していたのは、バッグのデザインとメーカー名に「布」の漢字が入った四角いロゴだった。
さて、しばらく考えたのだが、やっぱりあのトートバッグが欲しいなぁ、ということになった。
まず考えたのが、同じヤマダ電機の店にならどこか置いてあるだろう。
深く考えもせず、近所のヤマダ電機を4店舗ほど廻ってみた。
・・・どこにもない。
よく考えたら、見かけたのはヤマダ電機&ダイクマ複合店の、ダイクマのカバン売り場だったかもしれない。
そうなると近郊にダイクマの店舗は存在しておらず、別の方法で探さないとならない。
ここで記憶力とイマジネーションをフル回転させてみる。
「布」という漢字が含まれたロゴマークのトートバッグ。
ってことでこの辺のキーワードで検索を掛けてみる。
検索結果をなぞっていると「幌布」というキーワードが目に付いた。
そういえば、見かけたトートバッグの材質は、いわゆる「幌布」だったよなぁ。
ってことで、「幌布 トート」でぐぐってみる。
検索結果が大量に出てくるので、それらしいリンクをぐりぐりと見て廻る。
うーん…どれも違うんだよなぁ…
そこで目に付いたのが「もしかして: 帆布 トート」の文字。
そうか、「幌布」は「帆布」と表現されることもあったな。
さすがはグーグルさん。余計なところまで気配りが利くやつだ。
ってことで「帆布 トート」で検索すると引っかかったのが「帆布工房」のWEBページ。
開いてみたら断片的に記憶していた四角いロゴの中に布の文字。ビンゴ!でした。
簡単に経緯を書いてきたが、それ以外にもあらゆるキーワードや通販サイトをチェックしていたので、実物を店舗で見てからここに辿り着くまで1ヶ月を要している。
我ながら執念深いものだと感心する。
ってことで帆布工房ですが、いろいろとラインナップがあるんですな。
で、取り扱い店舗を募集中ということで、現状では通販が中心となっており実店舗で売っているところは少ないようだ。
その意味で、ただのディスカウントストアであるダイクマが、よく帆布工房のバッグを在庫で持っていたものだと感心した。ダイクマといえば、かつてラガーシャツを大量に仕入れて経営が傾いたという伝説もあるぐらいファッション関連の品揃えのセンスがなかったと言うのにw
本当は店舗で実物を確認して買いたいと思ったのだが、実家のダイクマへ行くには遠いし、すでに売り切れている可能性もある。
ってことでここはやむを得ず通販を使うことにする。
さてそうなると、帆布工房のラインナップの中で、おいらが気に入ったのはどのトートバッグだったのか?ということになる。
もう実物を見たのは1ヶ月前のことなので、記憶が少々曖昧になっている。
キーワードは「帆布素材に機能的なポケット配置、長さの調整が利くベルト」のトートバッグ。
いろいろと商品を見ていて確定できますた。
ってことでコイツであります。「CONTROL II」 ¥5,040(税込)。
まぁ、人によってはこういったゴテゴテしたデザインが嫌いな人もいるだろうが、使い勝手という面ではおいらにとってほぼ理想的なトートバッグなんだからいいのだ。
で、通販で注文して2日で到着。
さっそく使ってみたが、これが使いやすいのなんの。
ケータイやiPhone、ノートや本、ボイスレコーダーやペン類なんかを効率よく収納できるし、ちょっとした小旅行なんかもこなせる収納力もあるのでしばらく重宝しそうだ。
まぁ、強いて言えば肩掛けできるベルトが付いていれば良かったかもしれんけど、それはそういうバッグを使えばいい話。
ってことで、たかだが5000円のトートバッグだが、作りはしっかりしているし、デザインもいろいろと用意されているので、「帆布工房」のバッグ、オススメであります。
ということで冒頭の話に戻るが。
人は「欲しい」という情念が沸き立つと、断片的な情報から頭をフル回転させて、ここまで到達することができるわけだ。
それを手助けしたのはコンピュータと検索技術のおかげであるわけだが、やはりツールを使いこなすには、人間の頭をいかに活性化させられるか?という点が重要なわけだ。
そんなわけで俺はスゴい。
スゴすぎる。
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