企業イベントとしてのUstreamとtwitterの使い方

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そんなわけで週末にPEUGEOT CARAVAN TOURが開催されますた。
当日の模様はこうしてアーカイブされたものを見ることができるわけですが、いろんな意味で考えさせられる内容となりますた。



まず最初においらが言っておきたいこととしては、企業が何か新しい試みを実践しようということに対しては、基本的にそれを応援する立場ではあります。
ただ、せっかくマンパワーを割いてやるからには、それが効果的に機能しなければもったいないじゃんか、というスタンスであります。

そんな視点から見て、今回のイベントがどうだったかというと、やはり課題が多かったと言わざるを得ないのが正直なところであります。

一番の問題点として、このパレードランをいつ、どこで見られるのかがハッキリしなかったことですかね。
午前と午後のコースが紹介されてはいるものの、何時にどこでスタートするかぐらいはオープンにしておいて欲しかったですね。
もちろん交通状況によって到着予定時刻が狂うことはあるにしても、スタートの場所と時間ぐらいはFIXできるでしょ。
ヒマなプジョー好きであれば、スタート場所で8台揃ったところを写真に収めたいと集まったかもしれないのにね。

おいらはスケジュールの都合で土曜日の午後にプジョー世田谷を訪れたのだが、それまでの間はiPhoneで視聴という形を取っていたわけですが、この日はなんとソフトバンクが回線障害によりtwitterへの接続だけを遮断するという暴挙に出たため、キャラバンの模様を@PGT_CaravanEastがツイートしていた内容がまったく見えず、世田谷には結局何時に到着するのかがさっぱりわからなかったという事態が発生しておりました。
つくづくソフトバンクというキャリアのクソっぷりが露呈したわけですが、こんなこともあって途切れ途切れのUstreamだけを見てても何がなんだかよくわからんという状況だったのでした。

結局世田谷店に行ってみると、すでにパレードランは別のところに行っており、その模様をディーラーの一角でプロジェクターで上映される様を生暖かく見守るぐらいしかできませんですた。こういうのを巷では無駄足というわけですが、まぁソフトバンクの回線トラブルはプジョーさんの責任ではないとはいえ、おおよそのタイムテーブルを提示していてくれればこうしたことも防げたんじゃないかな、という気がしないでもないです。

もうひとつの問題点としては、Ustreamで何を中継するのか、という話でありまして。


こちらにコメントがあるとおり、基本的には各車に設置した車載カメラで前を走るプジョーの映像を淡々と写しているだけ、という内容でありまして。
たまにカメラが切り替わって違うプジョー車が写るという趣向ではありましたが、音声はOFFの状態でありまして、BGV(Back Ground Video)としてはいいのかもしれませんが、以前に指摘したことと同じく

で、これを見て僕らは何を楽しめばいいんでしょうか?

ということになってしまうわけでありまして。
このUstream中継を見続ける動機というものを見出す事ができませんですた。
連動しているtwitterも、「今どこにいます」という情報を発信するのみで、何かそれに伴ってフォロアーとコミュニケーションを取るでもなく、淡々とパレードが行われ、いつの間にか終わっていた、という感じになってしまっておりました。

おいらも世田谷店で中継映像を見ていましたが、5分ぐらいで正直ヒマを持て余してしまいました。
ただし、来客して商談しているお客さんは何組もいたので、ディーラーはそれなりの賑わいを見せておりましたから、集客としては一定の効果はあったのかもしれませんね。

おいらの担当営業マンも接客中だったので、軽く挨拶だけして店を後にしましたとさ。


で、改めて考えると、自動車メーカーがパレード走行といったイベントでUstream中継を行うにはどうすれば効果的なんでしょうかね?
上記のように車載映像を延々と流すBGVとしての中継というのは、手間も最小限で抑えられる事から有効な手段ではあると思いますが、やはり見ている側としては飽きがくるのも早いわけで、かといって街中に撮影部隊を配置して、パレードランが通り過ぎるのを都度中継しようとすると、人員とコストが跳ね上がるので、よほどの事が無い限り現実的ではない、と。

無理しない規模で落としどころを考えるとすると、やはり中継にはさんで展開されるtwitterでのおもしろツイートで客の興味を引っ張るのが一番現実的ではないかと思うわけであります。

@PGT_CaravanEastのツイート履歴を見てもらえばわかるとおり、淡々と実況するだけで、そこからフォロワーとのコミュニケーションが生まれる余地はほとんどなかったわけです。
ハッキリいえば、つまらないわけです。

映像がつまらない。ツイートもつまらない。

こうなると、Ustreamを見続けるモチベーションが低下してしまいます。
モチベーションを上げるにはどうしたらいいか?
実況に加えて、プジョーに関する裏話とか、ぶっちゃけトークなど、血が通ったツイートなんかを差し挟むと、それはそれで注目するきっかけになりえるわけです。
インポーター主催ということであまり下品なツイートはやりにくいという事情は理解できますけどね、やっぱりこういうのっておもしろい、興味を持つ話題を提供できるかどうかなんすよ、結局のところ。

また、ツイートにツッコミの余地をたくさん含ませておく事で、フォロワーからのリアクションを引き出しやすくするというのも大切なわけです。

その意味で、今回のイベントに足りなかったのは、上手にツイートすることで視聴者を楽しませるつぶやきスペシャリストの要員だったのではないかと思う次第でありまして。

Ustreamもtwitterも、一方通行ではない、相互コミュニケーションのためのツールだからね。
その特性を理解した上で上手にコミュニケーションしなきゃ。

ってことで、中継においら雇わない?
くだらんネタ振りだったらいくらでもアイディアあるよw


 

この記事へのコメント

  • ust太郎2nd

    会社の昼休みに暇だから海鮮丼さんのUST録画を再生しちゃいました。

    9分55秒、赤信号無視
    10分22秒、横断歩道上に停車

    …これって自動車会社のPR活動ですよね?

    何を見せたいのか…プジョーシトロエンジャポン社員の道路交通法違反の運転だったのかな(笑)

    改めて見直しましたか、そんな楽しみ方くらいしか見つけられませんでした。初めてだから失敗は仕方ないけど、課題だらけですね。

    プジョー広報担当の「ママ」さんは猛省していただきたい。

    今回の失敗を活かせずに次回の関西でも同じ事をやるだけだったら、広報担当として恥ずかしいですね。
    2010年12月13日 12:41
  • 海鮮丼太郎

    年越しレス、超スマソ。

    たしかにやっちゃってましたなぁ。
    隊列を組んで走る以上こうしたことが起こりえるのは止むを得ないので、多めに見てやって欲しいとは思うけど、やっぱり法規は法規だからねぇ。

    っていうか、スタッフの人たちはツーリングの経験ないんだろうか?

    集団でツーリング行った時は、はぐれた際にどうやって仲間を待つかという暗黙のルールがちゃんとあるんだけど、そういうのを活かしている感じはぜんぜんしませんですな。

    2011年01月08日 10:42

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