
ネットでラジオ楽しめる「ラジコ」で新会社設立 関東、関西で本格配信へ
試験配信という名目で今年の3月より首都圏では1都3県で展開されていた、インターネットによるサイマル(同時)放送サービス、radikoであったが、ついに12月1日に株式会社radikoが設立されることが発表された。
これにより、radikoは試験配信から本格配信へとステージを進めることになった。
従来のエリアよりさらに対象となる地域が増えている。
■配信地域及び放送局
【関東地区】
配信地域: 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、栃木県
放送局: TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVE
【関西地区】
配信地域: 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県
放送局: 朝日放送、毎日放送、ラジオ大阪、FM COCOLO、FM802、FM OSAKA
嫁の実家の栃木でも帰省している時にradikoが聞けるのは非常にありがたい。
なんつっても、年末年始は実家の人たちはテレビばっかり見てるんだもん。
手持ち無沙汰で死にそうなんですよ。
って個人的な事情は置いといて。
そもそもradikoの試験配信は、当初はPCのみだったこともあり、iPhoneでの配信を希望する多くのリスナーの批判に晒された。
しかし、本来は放送波を送信することによる広告収入モデルであるラジオにおいて聴取環境を拡大することは、それでデメリットを受ける人々が発声することにもなるため、かなり厳しい利害調整が必要になる。
しかし、その一歩を踏み出すことで、iPhone向けのアプリがリリースされるに至ったという経緯がある。
リスナーはこの勇気ある試みを賞賛しなければいけないのだが、現実的には使えて当たり前みたいな風潮があるのが腹立たしい。
で、試験期間はあくまで試験期間であり、ビジネスとして成立させる必要がないため、運営に関しても免責で済まされる要因があったわけだが、いよいよ本格サービス開始ということは、radikoをビジネスモデルとしてきちんと運営していく必要が生じたことになる。
つまり、radikoで儲けなければいけないということだ。
忘れちゃいけないのが、出資した電通や各ラジオ局は、AM/FMの放送波を送出するコストに加えて、radikoの配信を賄う配信サーバーならびにインターネットインフラのコストも負担しなければならないということだ。
それに見合うだけの広告収入をどのように確保していくのか。
幸いなことに、radikoの試みによってここ半年の間にラジオ番組の面白さが一般の人にも再認識されている。
認知度が上がれば広告枠の価値も上がることになるだろう。
そこを突破口に、再びラジオの広告が見直されることを切に願っている。
そのためにもリスナーはラジオを聞こう。
おいら達にできることは、まずはここから始まるのだから。
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