データロガー+診断+レコーダー=Safety Rec




最近運転中の危険なシチュエーションを記録に残すためのドライブレコーダーが普及の兆しを見せている。
また、GPSを使ったデータロガーによってドライブしたルートを記録したり、運転診断といった応用もナビの一部の機能として搭載されはじめており、テクノロジーによってドライブの楽しみに付加価値が生まれそうな状況だ。

じゃあこれらををスマートフォンでやったらどうなるのか?
ということで、データロガー+運転診断+ドライブレコーダーを1つのアプリに集約したのがSafety Recだ。


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Safety Rec (iTunesが開きます)

開発したのはデータテック。
もともと監視カメラやアルコールチェッカーなど、監視系のソリューションを得意とする会社のようだ。

さて、このSafety Rec。
機能単体としては同種の製品がすでに存在しておりそれほど目新しいものではないが、これらをiPhoneという1台に統合したことに意味がある。
実はiPhoneは背面にカメラを内蔵しているため、こうした用途に応用しやすいデバイスと言える。

Safety Recで実現している機能としては以下の通り。


(1)データ記録機能
位置情報、速度、イベント(強い挙動)発生時前後の映像、1分毎の写真、任意のタイミングでタップした時の映像を記録。

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(2)走行マップ表示機能
地図上に走行軌跡を表示し、危険挙動、1分写真、タップ映像がある場所をアイコンにて表示。
また、記録されている映像を再生可能。

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(3)ドライブ診断機能
ドライブ診断結果を表示。

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(4)走行グラフ表示機能
速度チャートを確認することが出来る。
また、速度の出ている部分をタップすると、タップした位置に一番近い映像を表示。
表示した映像をタップすると、走行映像表示画面に切り替わり、映像を拡大表示。

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(5)走行カレンダー機能
走行データが存在する日をカレンダーにて確認することが出来る。
また、点数順、名前順等で並び替えを行うことが可能。

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つまりこれは、クルマを趣味にしている人にとって、非常に有用なライフログツールということになる。
特に、1分毎に自動で写真を撮ってくれる機能は、ドライブの記念として非常に役に立つ。
ドライブレコーダーを、衝突時の映像記録ではなく、運転中の映像を撮影するために利用する人が多いが、そんなに大量の動画ファイルを生成しても管理に困ってしまう。
むしろこうして定点写真が撮れる事の方が、いろいろと便利な局面が多いだろう。

いつ、どこに行ったか。
どんな道を通って、どんな光景だったか。
そんなことがiPhone1台で管理できて、なおかつ運転診断をゲーム的に使いこなすことは、テクノロジーを使うことでドライブへ出かけるモチベーションにも繋がる。
要は、クルマを使って何か楽しいことしようよ、の一助になるわけだ。

唯一残念なことが、取得したデータを何らかの形でエクスポートできる機能が搭載されていないこと。
たとえば、GPSで取得したデータを標準ログ形式で出力できれば、GoogleMapで読み込ませるなどの応用もできるし、自分の位置を定期的にFacebookやtwitterにアップしてくれる機能があればもっとソーシャル方面への展開が可能だろう。

開発元のデータテックの社員は実直そうな人が多いので、そこまで発想が及ばなかったのかもしれないが、ここまで出来ているのであればあとは“この機能を使ってどんな楽しみ方ができるか?”という点をユーザーからヒアリングしてアップグデートしていけば、このアプリはもっと楽しくなると思う。
これで満足しないで、より利用して楽しい機能を追加していってもらいたい。


iPhoneを運転中にナビゲーションとして利用するという使い方に関しては、その単機能にiPhoneが縛られてしまうことが嫌なのでおいらはナビは専用機を使うことにしている。
ただ、Safety Recがあるのなら、ドライブレコーダーの代わりとして運転中にiPhoneを占有されてもいいかな、と思う。
幸い、音楽を聴くには別途iPodを使っているし、iPhoneを電話としては使っていないから。

問題は、Safety Recを快適に使うにはiPhoneをクルマのどこに設置するか、という点だ。
カメラをベストアングルに設置するにはバックミラー付近に設置するのが一番なのだが、そこにホルダーと電源ケーブルを引き回すのは結構大変なんだよな…
 
 

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