特上の仕様書ください

「おうオヤジ、仕様書くれ、仕様書。特上のヤツな。」
「へい、ガッテンでぃ」

仕様書。
なんて耽美な響きなんでしょう。
これがあれば、何とかなる気がする。
そして、一度決めたら変更は許されない(許してはいけない)、命を賭けの緊迫感。
これぞ仕様書。
仕様書は絶対である。

「仕様なんてものはなぁ、お客の要望にあわせて随時変えるもんだよ」
「随時変わるものを仕様書とは言いませんよ…(;´д`)」

なんて話がそこかしこで繰り広げられている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

お粗末なシステムには、大抵仕様書すら完備されていないという状況を、対岸の火事と笑ってられるシステム業者は少ないだろう。
ってことで、何かある度に矢面に立たされる大手6社が、仕様書作りのガイドライン策定に乗り出すようだ。

東芝ソリューションなど6社、発注者の視点に立った要求仕様作成の検討会

で、この成果物を以って、特上の仕様書のフォーマットができあがる、と。

要は、クライアントに対してもわかりやすい仕様書を作ることで、双方のイメージの乖離をできるだけ軽減するってことではなかろうか、と。
言わせておけば何でもできると思ってコロコロ意見を変えやがるクライアント様に対して、鉄拳制裁…ではなく、わかりやすく諭すための予防線にもなり得るのかもしれない。
それすなわち、品質維持、コスト削減、納期短縮なんていうところに健全な形で寄与してくれるかもしれない、という淡い期待を抱いてみる。

しかしまぁ、結局はどんなすばらしいフォーマットが出来たとしても、仕様書を詰めずに開発スタートなんてことやってたら何も変わらんのだが。

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