VW ニュービートル 次期型、2011年発売…北米に新型4車種投入
VWの新型Newビートルが、2011年にも発売という話。
先日現行型の最終仕様が発売になって、その別れを惜しむ声が聞かれていたが、なんのことはない。ちゃんと次期型作ってましたよ、と。
しかし、2011年発売となると、逆算すればもうワールドプレミア、最低でもリークフォトぐらいは流出させてなければいけないタイミングだが、今のところ新型ニュービートルの話題はあまり表立っては出ていない。
上記のエントリーでも書いた通り、VWの中でNewビートルの存在は特別な意味を持つため、どのように仕上げてくるのか非常に興味がある。
Fiat500やMINI、ダイムラー&ルノー連合のスマートプラットフォームを使った小型車など、存在感こそが最大のアイデンティティというクラスが拡大している中で、少々サイズの大きい新型Newビートルはどのようなポジションを確立するのか。
現行型に関しては4代目ゴルフのプラットフォームを採用している分、随分と鈍重なボディになってしまっているが、少なくとも環境性能との両立を目指して手を打つ必要があるだろうからTDIエンジンなどの搭載が必要になり、パイクカーとして安価にホイっと仕上げるわけにもいかないだろう。
台数もそれほど売れるわけではないので、現行同様に長期間に渡って売れるだけの飽きのこないデザインを採用しつつ、利益を確保できるように開発しなければならないと考えると、結構ハードルが高いよなぁ。
キャラクター商品であるが故に、むしろ通常の量販車を開発するより慎重にならざるを得ないという側面があるだろうと思う。
もうひとつ重要なポイントとして、新型Newビートルも含めて北米で展開する4車種を、TDIで展開しようとしているところかと。
北米市場においてディーゼルというのは軽油の価格アドバンテージがないこともあって日本と同様にマイナーな存在であり、場所によっては軽油を扱っていないガスステーションもあったりするぐらいの状況だ。
(経験上、都市部はいいとしても、50マイルも郊外に出れば軽油の販売をしていないスタンドはけっこう目に付いた)
燃費に優れるからといって、ディーゼルで勝負に出るというのは、欧州基準をアメリカにも適用させるという意欲的な戦略であり、それが功を奏すれば日本勢のガソリンハイブリッドに対抗する手段として強力な武器となり、また量産効果によってディーゼルにおいては不動の地位を築くことも可能になる。
恐るべき覇権主義。
もはやこれは戦争だな。
しかも、VWのディーゼル戦略には、この後+αとしてディーゼルハイブリッドも控えている。
日本勢はどうやって対抗するんだ、こりゃ…
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