続・車載用iPodについて考える(2)

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前回から特に進展はないのだが、アイディアとしておもしろい製品が出てきたのでご紹介。

drive+play

ハーマン、ディスプレイとコントローラーも付属したiPod車載キット

この製品のコンセプトは、iPodのディスプレイを運転中に見るのではなく、専用のディスプレイを用意し、そこでコントロールすることで視認性と操作性を確保しているというところだ。
繰り返しになるが、iPodを車載用オーディオとして捉えた場合の問題は以下の通り。
・大容量に多くの楽曲を詰め込むため選曲作業が大変
・画面が小さく、表示内容を注視したり操作する際の脇見運転が危険

もはやミュージックサーバとしての標準の地位を築いたiPodだが、運転しながらの操作まで想定してデザインされているわけではない。
ってことで、現時点での車載用iPodコントロールの理想形は、カーナビゲーションとの連動による大画面の操作性であるという考えに変わりはないが、廉価にiPodを快適にコントロールする手段としてはこの商品もなかなか良さそうだ。
とはいいつつ、この価格は微妙に迷うところだがw

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専用のコントローラーは4つのボタンとスクロールホイールをきちんと再現しており、ブラインドタッチでも十分操作が可能のようだ。
車載用途としては、このブラインドタッチという要素は非常に重要で、旧来よりカーオーディオのボタンはすべてブラインドタッチ(見なくても手触りで操作可能)で操作できるように開発されてきた。最近はメニュー構造の複雑化によりその思想が後退しているため、複雑なオーディオの操作中に事故を起こすケースも少なくないので、ブラインドタッチの操作性をきちんと確保しているのであればこれは非常にありがたい。

ディスプレイを見ると、解像度は128×64というスペックで、ちょっと表示内容が少ない気がする。それと、

 設置サイズ テキストディスプレイ:直径46.2mm

というのがちょっと気になる。
ひょっとして、視認性が悪いかもしれない。
せっかく好きな場所に設置できるのだから、視認性もしっかり確保してもらいたいと思うのだが、理想を言えば50%ぐらいサイズアップしてくれたほうがいいと思う。
そもそも、iPodのディスプレイが小さいからこそこういう製品が出てきたのだから。

オーディオとの接続は、ブレインBOXというメインの本体経由でFMトランスミッターもしくはライン出力が利用できるという。
この辺はきちっと押えてあるので歓迎。

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で、この製品を購入するかどうかについては、ディスプレイの大きさをこの目で見ないと決められない。
せっかく買っても視認性が確保できないのであれば意味が無いし、やっぱりiPod対応ナビの魅力も捨てがたいものがあるので。
 
 

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