永六輔がまともにしゃべれないぐらい老け込んでしまい、それを理由にもうラジオを止めたらという声がある。実際、おいらもそんなことを思った時期はあった。
しかし、今こうして「その新世界」を聞いてると、脇を固める出演者がうまく立ち回って独特の雰囲気を醸し出している。
なんだろうこれ?って考えたらわかった。
おじいちゃんの家に遊びに来た子や孫達が、おじいちゃんを囲んでいろんな世間話をしている雰囲気、そしてそれを眺めて楽しそうにしている永六輔というおじいちゃん。そんな関係なんだね。
番組本番中に寝てしまったりとかもあったりするが、それでもリスナーやスポンサーさえもが、永六輔が死ぬまで番組を続けて欲しいと願うのは、リスナーがこの週に1度擬似的におじいちゃんの家に遊びに行くという体験を楽しみにしているから、ということなんだろう。
残酷なようではあるが、永六輔本人がやる気を失わない限り、この番組はこのままでいいような気がする。
何も完璧な放送である必要はない。
リスナーが、その時間を共有することで暖かい気持ちになれれば、それでいいんだから。
そんなわけで、土曜日の午前中はヒマがあるんだったらちょいと永六輔というおじいちゃんのところに遊びに行ってみよう。
この記事へのコメント
なおなお
正直何を話しているのか聞き取れない。
仕事柄、お年寄りと話す機会が多いので、
表情などからいろんな情報を得ることは得意だが、
ラジオはいかんせん顔が見えないんだよね(苦笑)
関係ないけど、桃屋の空き瓶に花は生けないよなぁ。
海鮮丼太郎