そんなわけで、この家から出て行け!※
※ただし数日間に限る。
そんなわけで、早くも沈滞ムードの漂う我が家でありますが、それなりに元気にやっております。
結婚前に妻に対して言っておいたことがありまして。
「独身のうちに、一人で旅に行って来い」
ということ。
基本的に楽しいことは共有しようというスタンスではあるのですが、一人旅ばかりは二人で行くわけにはいきませぬ。
旅、とくに一人旅を薦めるのは、すべてを自分の意志で決定し、行動するというチャレンジ精神を身につけることができることと、一人で見知らぬ場所をフラフラと歩く楽しさを知ってほしいと思ったから。
旅というのは、
(1)目的を決める
(2)予算を決める
(3)移動手段を決める
(4)宿を決める
(5)食べるものを決める
この5つの要素で成り立っているわけです。
一番大切なのは、(1)の「目的を決める」ことであったりするわけです。
季節を感じて気分をリフレッシュしたいのか、美味しいものを食べたいのか、有名な観光スポットに行きたいのか、未知の出会いを求めてみるのか。
目的を持たずに旅に出る、というのがいちばんの醍醐味であったりするのですが、それを初心者に薦めるようなことはしません。
最近は「お一人様」という女性の一人旅ブームもあったりするので、このキーワードで探せばいろんなプランが出てくることでしょう。
とにかく、何をしたいのかを明確にすることで、旅のプランの大筋を最初に決めるのは大切なことだと思うわけです。
大筋のプランを考えたら、次に(2)の予算を考えてみましょう。
無尽蔵にお金が使えるんだったら好きにすればいいんですが、大抵の旅には予算の設定が必要であり、それをどう割り振るかというのが重要になるわけです。
移動手段にお金を使うのであれば、宿泊や食事のランクを落としたり、逆に温泉旅館でゆったりしたいと思えば、そこまで鈍行列車で行ってみたり、とかね。
最初は厳密に予算を決める必要はありません。
概算を決めてから(2)~(5)の優先順位を決めて、最終的に固めていけばいいのです。
それでは、(3)の移動手段について考えてみましょう。
一人旅の場合、特にクルマが運転できない妻の場合は、必然的に公共交通機関を使うことになるわけですが、最近は安価な長距離バスなんてものも出てきているので、いろんな手段でいろんな場所へ行くことができるということを知っておくのは大切なこと。
また、目的地での行動に時間を使いたいのであれば、できるだけ早く移動できる手段(新幹線や飛行機)を選ぶことになります。
逆に移動の時間も含めて旅だと考えるならば、上記の長距離バスや鈍行列車でトコトコと移動するのも楽しいもんです。
深夜長距離バスなんかに乗ると、移動中は睡眠を取ることで、時間とお金の節約にもなったりします。
目的地で存分に楽しみたいと考えるのならば、こうした弾丸旅行みたいなやり方もアリです。
現に、週末に地方からディズニーランドに遊びに来るような子たちは、深夜バスをうまく活用してお金と時間を節約したりしているわけですから。
旅の醍醐味でもある(4)の宿泊先について。
これはもう、旅の目的とも関わってくるわけですが、女性の一人旅の場合はこの部分を大切にすることが重要かと思います。
おいらと二人旅する時は、ほとんどがビジネスホテルのような素泊まり宿ばかりで、素敵な旅館やホテルに泊まった経験が少ないのは申し訳ないとは思いますが、やはり宿泊というのは旅の最大の醍醐味と言っても過言ではないわけです。
食事が美味しい宿、温泉が心地よい宿、景観がすばらしい宿、日本中にはいろんな魅力的な宿があるわけです。
そんな一期一会を求めることも、旅の醍醐味であることを忘れてはいけません。
おいらがドライブ旅行で普段泊まるような宿は、あれはあくまで移動のための休憩のようなものであることを忘れてはいけません。
(5)の食事について。
旅行に行ったら、現地の旨いものを食すというのが、これはもう訪問先の観光地に対するマナーのようなものであります。
宿泊のプランに食事がついてくることもあるだろうし、観光ついでに地元の食事処でオススメを頂いてみるなんてのもいいもんです。
食を知るということは、その観光地を知ると同義であることを忘れないように。
こんな感じでそれぞれの要素を決め、だいたいのストーリーを考えてみる。
「日本海の荒波を眺めながらバカヤローって叫んで海の幸食って帰ってくる」
「ケータイも繋がらないような山奥の温泉旅館でゆっくり本を読んでくる」
「電車で海をボーっと眺めながら移動してみる」
「すばらしい夜景を眺めながらアンニュイな表情をしてみる」
「蔵元でひたすらうまい酒を飲み続ける」
そうすると、要素の優先順位と予算との兼ね合いが取りやすくなるわけです。
旅とは、何か新しい発見をすること。
そして、それを誰かに伝えること。
土産モノより土産話。
おいらが一人旅をして来いと薦めるのは、この新しい発見の喜びをお前さんにも経験してほしいと思っているからです。
つまらん旅をしてきたら承知しないぞ。
ということでわかったか?
わかったなら、さっさとこの家を出て行け。※
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