レクサス化するアウディに価値はあるのか?

 
愚かな判断だと思う。

アウディジャパン、クリーンDE投入中止しHVとEVに注力
今秋導入予定だったクリーンディーゼル車の発売を取りやめ、エコカー減税に対応する4つ星車の導入を増やすことや、2012年からハイブリッド車(HV)3モデルの導入を順次開始するとともに、電気自動車(EV)を13年に限定発売するなど、日本市場における商品戦略の変更を明らかにした。

アウディがなぜ日本で支持されているのかをきちんと理解していないようだ。

アウディの購買層は、世界の自動車トレンドにきちんと目を向けていて、その中でEVとHVに突き進む日本勢を半ばバカにしている部分がある。
特にVWグループであることに絶対のブランド価値を見出しており、その推進力を支えるディーゼルラインナップは、HVやEVの先進性とは異なる価値を見出している。

日本の知的消費者層がアウディに求めているのはレクサス化ではない。
欧州の技術トレンドを、満足のいく形で楽しめること。
その優位性にこそ価値を見出す類の人々だ。

この方針転換で、数を売ることに関してはプラスに作用するかもしれないが、ブランド価値としてのアウディは明らかに低下することになる。
そして恐らく、その低下したアウディのブランドに嫌気をさした連中は、BMWに戻っていくことになるのではないか。そんな気がする。

 

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