6速AT化された308はほぼ最強、というおいら的結論。
そのつづきを書くのにえらく時間を要してしまったのだが、実はまだ完成していない。
今回はAL4との比較についてちょいとまとめてみる。
■そもそも、AL4は何がいけなかったのか?
AL4というトランスミッションの歴史は長く、古くは306や406や206、おいらの乗っている307から、407、207、308前期型まで13年近く使われてきたことになる。
もちろん、随時改良され世代が新しくなる毎にその性能は進化していったが、如何せんその思想が古すぎるという点と、4速ならではのデメリットを打ち消すことができず、他者がやれツインクラッチだのEGSだのと新テクノロジーで賑わっている中、後塵を拝していたことは否めない。
AL4がどんな特性を持つトランスミッションなのかは、このwikiの説明が詳しい。
おいらの少ない経験から語るのはあんまし適切じゃないが、307前期型(AL4)、308前期型(AL4)、308新型(AT6)を乗り比べての比較を、以下簡単にまとめていこうと思う。
【307前期型(AL4)の特徴】
○ ロックアップ領域が広くダイレクト感がある
○ 手動モードであれば、50km/hで4速まで入れられる自由度の高さ
○ 強力なエンジンブレーキによる制動により、MTライクな運転が可能
× 欠陥品とも思える強烈なシフトショック
× 変速タイムラグ
× とにかく燃費が悪い
× 4速のため、上り坂でのパワー不足
2001年デビューの欧州車ゆえに、今となっては良くも悪くも平均的。
パッケージングが高く評価されたクルマであり、エンジン、トランスミッションには大してトピックは無い。
【308前期型(AL4)の特徴】
○ ロックアップ領域が広くダイレクト感がある
○ 改善されたシフトショック
○ スムーズな変速
○ 低速からトルクフルな反応(これはエンジンの功績)
○ 乗り方次第で伸びる燃費
× 街乗りでは致命的なシフトスケジュール
× 60km/hを超えないと手動でも4速に入らない
× エンジンブレーキが利きにくくなった(ターボエンジン故に止むを得ないか)
× 4速のため、上り坂でのパワー不足
開発時に200万kmもの走行テストを行って、走りの良さを徹底的に磨いた。
BMWとの共同開発である1.6Lターボエンジンの素性も良く、ポテンシャルは非常に高い。
ただし、AL4とのマッチングの悪さが足を引っ張っている。
【308新型(AT6)の特徴】
○ ほぼ解消されたシフトショック
○ スムーズかつすばやい変速
○ 低速からリニアかつトルクフルな加速
○ さらに改善された燃費
○ 街乗りでも気にならないシフトスケジュール
○ 50km/hを超えれば6速まで変速可能
× エンジンブレーキが利きにくくなった(ターボエンジン故に止むを得ないか)
× 高速巡航の際、微妙なアクセルワークが求められる
もともと素性の良かった308の、唯一のネガティブ要素をつぶしてきた。
特に街乗りでも50km/hを超えれば6速に入れて巡航させることができ、しかもアクセル開度に対してトルクフルかつリニアに加速させることができる。
高速巡航の際、307と同じ感覚でアクセルを操作していると、微妙に速度が落ちるという現象が発生。
これがエンジンの特性によるものなのか、シフト制御によるものなのかは短時間での試乗では確認できず。
高速巡航の場合にはクルーズコントロールが欲しいと初めて感じた。(308swでは省かれちゃったのよねぇ)
試乗したのが約1時間ほどであり、プジョー世田谷~第三京浜~都築エリアの往復という限定されたシチュエーションではあったものの、可能な範囲でいろんなことを試してみて上記の結論に行き着いた。
次回はもう少し細かいところについてまとめてみる。
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