ガソリンスタンドは何をするところか?

 
 
GS(ガソリンスタンド、GasStation)=主に給油を目的とした施設
SS(サービスステーション)=給油だけでなく洗車や整備のできる施設

GSとSSはサービスの内容によって区分けされているわけだが、一般の利用者はあんましそんなこと意識してないよなぁ。
最近では、セルフ式の給油が一般的となり、以前のようにウザったい水抜き剤の押し売りやオイルチェックなんかをされなくて済むようになったこともあり、どちらかといえばGS志向の方が強いような気がしないでもない。

ただし、販売店にとってみれば、利幅の薄い燃料だけを販売していたのでは経営が成り立たないので、サービスや物販で売上げを高めたいという切実な要望がある。
言うまでも無く、オイル交換や洗車、タイヤやワイパーなんかの販売といった付加価値で儲けようって話ね。

そういえば、一時的にSSにコンビニやスターバックスなどを併設する複合型店舗が流行したことがあった。
ガソリンを入れるついでに買い物や軽食なんかを楽しむことができるようにすることで、来店の頻度を上げようという戦略だったりする。
アメリカのSSなんかも基本的にはこうしたスタイルの店舗がほとんどだったりする。
合理的といえば、合理的だよね。

ただ上記したように時代は変わって、人がクルマに対してあまり関心を持たなくなった(=コモディティ化が進んだ)ことで、ガソリンを入れるという行為は、一種のイベントから日常の一作業へと変わった。
つまり、GS(SS)に立ち寄ることはあっても、滞在するようなことはまれである、というわけやね。

そこにこんなニュースが入ってきたわけだが。

全国の昭和シェル石油店舗にて公衆無線LANサービス「ソフトバンクWi-Fiスポット」が利用可能に
-2010年9月から、全国へ拡大-


ソフトバンクのWi-Fiスポットと契約して、SSで無線LANが使えるようにする、という話。
はたしてこれで、来客は増えるんだろうか?
そもそも、SSにお客さんが滞在する意味ってどこにあるんだろうか?

 (1)ドライブ中の給油を兼ねた休憩
 (2)洗車やオイル交換作業中の待機
 (3)併設施設での買い物

これぐらいしか思い浮かばんのだが…
いや、もちろん無線LANが使えるようになるのは付加価値としてはありがたいと思うけど、別にだからといってSSにわざわざ立ち寄ろうっていう気にはあまりならないんだよなぁ。
ソフトバンクのWi-Fiスポットの導入にはコストが掛かるはずだが、昭和シェルはそれをどうやって回収するつもりなんだろうか?
まぁ、便利になることを拒否する理由も無いので、たまたま無線LANがつかえたらラッキーぐらいに考えておくことにしましょうかね。

こんなことよりも、昭和シェルはSTARLEX CARDのポイント還元率改悪についての説明を聞きたいところだけどね、おいらとしては。

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