マガジンXに、見覚えのある名前を見つけた。
なんでクルマ雑誌に電子書籍の話題が?
相変わらずマガジンXの迷走ぶりが笑えるのだが、今回はそんな話ではない。
その、クルマ雑誌でなぜか電子書籍に関する記事が掲載されており、その取材対象として、以前おいらがお世話になった某社の編集担当者さんがインタビューを受けていた。
なんでも、電子書籍の新しい可能性を求めて、さまざまなジャンルのライターを集めたプロジェクトをスタートさせるんだとか。
それがこの、電子書籍「AiR」だ。
AiR エア 先行配信版 (iPhone用)
AiR HD エア 先行配信版 (iPad用)
どっちにしようかけっこう悩む。
HD版はiPadの高解像度のメリットを活かして高彩度のイラストまで楽しめるだろう。しかし、いつも気軽に持ち歩くわけにもいかないので、読む時間を取るのが限られる。まさにハードカバー感覚。
それに対してiPhone版は、画面が小さい分イラストの魅力が半減だが、気軽に文庫感覚でどこでも持ち歩いて読むことができる。
うーん…
ってことで、こういうのは試してみなきゃわからないってことで、両方買ってみた。
iTunesカードが20%OFFっていうのもあるし、ご祝儀の意味合いも兼ねて、ね。
さて、この電子書籍「AiR」の取り組みだが。
世間的には「出版社を介していない電子書籍」という切り口ばかりが取り上げられているが、クローズアップすべきはそこではないでしょ。
電子書籍という、紙の印刷の呪縛から逃れたコンテンツモデルとして、書き手と編集者が機動力よく動いたら、結果的に出版社が介在しないモデルが出来上がったというだけの話。
ここで提供されるコンテンツは、紙の媒体では出来ないようなネタにも可能性の光を当てることができる。
まさに企画力・編集力が問われる世界。
電子書籍をビジネスとして採算に乗せるためには、オリジナリティある作品を適価で、多くの人に買ってもらうようにしなければならない。
どの要素も欠いてはならず、バランスが一番大事になる。
今回出版社抜きということで、販売価格の70%の取り分から諸経費を抜き、残りを書き手と編集者の間でシェアする形になるだろうから、採算分岐点は出版社介在モデルよりは低く設定することができると思う。
ただ、継続的に購入してくれるファン層をがっちり掴んでおかないと、一過性のブームに終わってしまうことも懸念される。
そんなこともあろうかと、本日19:00から新宿のロフトプラスワンで刊行記念のトークイベントを行うんだそうな。
おいらは残念ながら別の用事が入っていて行けないのだが、なにやら楽しげなので、誰か代わりに行ってきてちょうだい。
おいらの本業からすれば、「出版社を介在しないビジネスモデル」っていうのはあまり歓迎すべきことではないのだが、その前に一個人として、こうした新たな取り組みのスタートを切った「AiR」の皆さんを心より応援したい気持ちの方が強い。
っていうか、おいらも何かで噛ませてもらいたいぐらいだw
全ての人にオススメとは言わないが、この執筆陣とラインナップにピンんとくるようであれば、とりあえず手を出してみてもいいんじゃないかと思う次第ナリ。
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