Nintendo 3DSに思うこと

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昨晩のE3における任天堂のカンファレンス中継を見て感じたこと。

宮本さん、それ本当に面白いと思ってデモしてる?
ってぐらいWiiリモコンを振ってゼルダのデモをやってる宮本さんに覇気が感じられなかったのが気がかりだったという点がひとつ。

そしてもうひとつは、80年代ディズニーを舞台にしたゲームを作るぐらいだったら、ワーナーのカートゥーンをゲーム化したほうがよほど楽しいものになると思った。
たとえば、ワイリーコヨーテ vs ロードランナーを、あの西部の大地で好き勝手に追いかけっこできるだけでも、おいらは1万円払う価値はあると思うんだけどね。
素材選びが間違ってね?っていうのがもう一点。

そんなわけで、新作ソフトの発表に関してはあんましピンとこなかったのでした。

で、メインの話題です。

Nintendo 3DSがE3で発表されたわけですが。
欲しいか?と問われれば、よくわかんないけどとりあえず楽しそうだから買う、っていうのが今のところのおいらのスタンス。
こればっかりは体験してみないとわからないもんねぇ。

スペックの部分が大幅にアップしているようではあるものの、個人的にいちばん期待したいのはコピー対策を万全にすること。
もう、小学生が堂々とマジコンの話をしてるのを聞くの、本当にイヤなんですよ。

で、最近の3D技術についてはあんまし詳しくないものの、原理的な部分はむかし勉強したのでだいたいのことは理解しているつもり。

そこで気になったのが、Nintendo 3DSに限らず昨今流行っている3D技術は、ある意味視覚をだますことで立体に見せているわけだが、これが人間、特に子供にどういった身体的影響を与えるかという臨床を十分に行っているのか?という点。

今までもさまざまな3D技術があったが、それらはアトラクションや映画などあくまで短時間の使用に限られていたわけだ。
それがゲーム機という、自身の意思で延々とプレイし続けられる環境になると、その影響は無視できなくなる。

NHKなどが主体となって3D映像が身体に与える影響の研究が進んでいるようだが、テレビ番組が安易に番組を3D化しないのは、そうしたリスクに対する社会的責任という部分で議論が続いているからだと聞いたことがある。

人間が本来持っている視覚からの認識能力に対する介入が、脳にどれだけの影響を与えるか誰も保障はできないわけで、任天堂がそのリスクを背負う覚悟があるとしたら、それはすごい事だと思う。
まぁ、バーチャルボーイである程度の覚悟はしていたって見方も出来るけどね。

今回のNintendo 3DSが人体にどんな影響を与えるのか。
また、そのリスクに対する研究と、想定されるであろうクレームに対してどう対処するのか。
これは将来的に脳に電極を埋め込んで…みたいなサイバーパンク時代に向けての試金石にもなるのかな、と。

そんなことを漠然と考えていたのでした。
いや、ゲームの本質的な面白さと3D表示はあまり関係がないと思っているので、3DモードをOFFにしても楽しめるゲームがどれぐらい出てくるか、それを見定めてからの評価になるんだろうなぁ、ってね。


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