どうした自動車ジャーナリスト! 事実を語らない裏事情
こりゃまた厳しいねぇw
構造的には防衛機密費問題と変わらんだけに大きく反論もしにくい部分はあるだろうなぁ。
それにしても、相場英雄は上杉隆になるつもりなんだろうか?w
で、この件で取り上げられている件はどうも、この動画で紹介している試乗会のことらしい。
これは清水和夫主催のSTART YOUR ENGINESの動画だ。
もしこの動画が削除されるようなことがあれば、それは上記の記事の指摘が事実であり、その揉み消しを図ったと解釈すべきだろう。
頑固一徹、男を通すのならこの動画は削除せずにいてもらいたい。
自動車ジャーナリストはメーカーのアゴ足付きで海外での試乗会にお呼ばれすることは公然の秘密というやつだ。
当然、便宜を図ってもらった相手を悪く言うのは気が引けるという気持ちもわからなくはない。
公の発表の場や、自分で旅費を払って試乗会に参加したジャーナリストであれば、その真相を暴露することもあってもいいかもしれないが、これはあくまでメーカー招待のプレゼンテーション&体験会であり、そこでミスがあったとしても、まぁ大目に見てあげようというのは別に自動車業界だけに限った話ではない。
だから、清水和夫も上記の動画に関して弁解する必要は無いと思う。
ただ、ね。
自動車ジャーナリズムが機能していないことは今回の件に限った話ではない、というのも事実であったりするわけで。
おかしいことをおかしいと指摘できないのは機能不全だ。
自動車ジャーナリストを自称する人たちの活躍の場が主にクルマ系雑誌であることと、そのクルマ雑誌の休刊が相次いでいることの関係性は深いと思う。
各メーカーに配慮した記事を書けば、当然その内容は無難なスペック紹介的な表現に終始することになり、結果として何も残らない記事になる。
クルマ雑誌を1年ぐらい読んでみると、実はクルマの紹介記事は同じパターンを繰り返し当てはめているだけであることに誰でも気がつくだろう。
「モノは言いよう」とはよく言ったもんだが、今の自動車ジャーナリストはその少ない語彙の中から、無難な表現で紙面を埋めているだけだ。
そんなものにお金を払う読者がどれだけいるというのか?
読み物としての評価も高かったNAVIだって、低俗の極みのベストカーだって構造的には同じことだ。
クルマ離れとクルマ雑誌の役割にはあんまり関連性は無いと思っているが、少なくとも自動車ジャーナリズムの機能不全が日本のクルマをおかしな方向に導いているということは、声を大にして言いたい。
ただ、自動車ジャーナリズムを支えているのはジャーナリストだけではない。
メーカーのアゴ足つきの試乗会には呼ばれなくても、自分の足で取材をし、豊富な知識で記事を書くライターさんも数多く存在する。
だから、自動車ジャーナリズムに携わっている人がすべておかしいとまで言うつもりはない。
ポジショントークが必要なことだって理解している。
ただ、伝えるべきことを伝える勇気と、それを発表する場はもっとあってもいいと思う。
自動車を文化的、および経済的な側面からきちんと考察するメディア(別に雑誌でなくてもいい)のニーズは、実は結構あるんじゃないかと思うのよね。
本当は#LOVECARSにその辺を期待しようと思ったんだけど、どうも違う方向に行きそうなので別のアイディアを考えますかね。
この記事へのコメント
らぶかー太郎
市民運動・草の根運動と言いながら、実は裏には巨大組織があって操られているだけだ・・・なんてことはないですよねぇ?とに対しては勘ぐっています。
海鮮丼太郎
河口まなぶが夢野忠則に声を掛けて、二人で立ち上げたクルマに関する情報発信とコミュニケーションを目的としたサイト。
資本的には設立2名の個人的な持ち出してやっていると思われ、何か法人組織を立ち上げているわけではない。
ただし、スポンサーを募っていることから、おそらくは河口まなぶの事務所なりが窓口となると思われ。
ビジネスモデルは模索中といったところで、どういった展開になるかは文字通り手探り、と。
いや、期待してないわけじゃないんだよね。
これはこれでひとつの試みとしてはアリだと思うし、個人的にもいくつか協力していることがあるので。
ただ、もう少し文化的な側面から語れる場が欲しいというのが個人的に思うところ。
先日のLifeなんかはすげぇ面白かったんだけど、ああいうのを定期的にやるやつはいないんだろうか?
http://www.tbsradio.jp/life/20100523/