
三菱自、中国に50%出資の合弁会社 社長「年内に」
海外に活路を見出そうとしている三菱自動車のニュース。
その中でこんな記述があった。
益子社長はまた、「アイミーブ」に続く電気自動車(EV)は軽ワンボックス型の商用車で、12年をめどに発売する考えを明らかにした。当初、軽乗用車型のアイミーブの荷台を広げた商用車の計画だったが、より荷物が多く積めるワンボックス型に変更した。「市場はかなり大きいと思う」と述べ、12年度に4万台生産する計画のアイミーブと同程度の販売が期待できるとの見通しを示した。
あれ?っと思った方はけっこう鋭い。
三菱はiMiEVのリアをカーゴスペースにした、iMiEVカーゴを既に発表している。
それが、ワンボックス型に変わるという話なのだ。
三菱を擁護するわけではないが、出来上がった車をそのまま「導入してください」とプレゼンしてもなかなか決まらないんだとか。
それは、官公庁や自治体などでの導入に際しては、細かい仕様が定められ、それを満たしていることが重要となるからだ。
昨年のモーターショーでiMiEVカーゴを展示していた際に説明員にヒアリングした際も、その苦悩が感じられただけに今回の話はやはり実際のニーズに合わせて方針転換をせざるを得ないという状況になったということなのだろう。
そうすると、iMiEVのプラットフォームを流用することが出来なくなり、新たな開発費が発生してしまうことからも、経営に少なからずダメージを与えることになる。
使い物にならないものを自治体や官公庁に導入しろと言うつもりはないが、新しく市場を開いていこうという企業努力を支援するためにも、iMiEVカーゴはそのままで導入してみても良かったんじゃないか?こういうところを国が支援しないでどうするんだ?という気がしてならない。
もちろん、三菱自動車にこの辺の戦略の甘さがあったことは否めないが…
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