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まずは欧州仕様の3008のコンソールを見てもらいましょう。
“コックピット”をコンセプトとしてあるだけに、スイッチ類がゴチャゴチャしていてカッコイイですね。
では、国内仕様はどうかというと…
当然右ハンドル化されているわけですが、それ以外の部分では赤で丸をつけた箇所が、残念ながら省かれてしまっております。
■残念な仕様変更
・PEUGEOT CONNECTがない
欧州仕様ではテレマティクス機能を実現したPEUGEOT CONNECTという機能があるのだが、残念ながらこちらは規格の問題で日本にそのまま持ってくることはできなかったようで、その影響でごっそりとオーディオ関係の機能も省かれてしまっている。
その分センターパネルには2DINのスペースが確保されていて、国産のオーディオ&ナビゲーションがかなり自由度が高く選択できるようになっているそうだ。
(ただし、パネルが傾斜しているのでジャイロセンサーに支障が出ない機種に限られる)

▲PEUGEOT CONNECTコントロールパネルは一般的な2DINに
・ビルトインナビゲーションの設定がない
PEUGEOT CONNECTとの兼ね合いもあって、オンダッシュにビルトインで設定されているナビゲーションのモニターも省かれており、国内仕様はモノ入れのスペースになってしまっている。
ナビゲーションのモニター設置位置としては理想的な場所だっただけに、この変更はちょっと残念。
上記のように、センターパネル内にナビゲーションを設置できるのだが、運転中に視線を下げなければいけないので使い勝手はどうしても劣ってしまう。

▲ナビモニタ部は物入れとして機能
・GRIP CONTROLがない
走行モード切替のロータリースイッチが国内仕様では省かれている(と思う。記憶違いだったらすまぬ)

▲これがなくてカップホルダーになっている
おそらくプジョージャポンも特にビルトインナビの設定については迷ったんじゃないかと思う。
407のようにパネルも含めて専用ナビゲーションをセットにして導入すれば、3008のコックピット感をそのまま日本でも表現出来たかもしれないが、407で顕著だったように日本のカーナビゲーションの進化は恐ろしく早く、変に専用品を採用してしまうと機能の劣化が激しくなり、それが商品力を下げることにもなりかねない。
また、販売価格も上がってしまうであろう事を考えると、2DINにしたのは実用性を優先した結果だろう。
この辺は、日本市場での使われ方を考慮したものであると思いたい。
ただ、やっぱりただのモノ入れスペースではもったいない。
サードパーティ製の取り付けキットとかでなんかごにょごにょと加工できるような気がしないでもない。
こんな実績もあるナビ男くんあたりに期待しよう。
■ちょっといいところ
そうはいいつつも、このクロスオーバーのクルマの見所は多い。
その中で、プジョージャポンが日本仕様を発売するにあたりこんなところに気を配ってますよ、というお話。
たとえばこの写真。

▲現行308sw

▲3008
この写真を見て目頭を押さえたあなたはプジョー通。
そうです、やっとワイパーが右ハンドル仕様になりました。
つまり、運転席側の拭き残しが少なくなるということで、視界の安全性が確保されたということになるわけだ。
(拭き残しの多さについての危険は過去に書いたとおり)
それと、308シリーズでは車種によってバラバラだった燃費計の表示も、●L/100kmから、日本式の●km/Lへと改められているそうだ。
他にも、同じ右ハンドル車を販売しているイギリスでは、3008のガソリンエンジンとATという組み合わせが無いにも関わらず、日本導入の際はきちんと6速ATを採用してきた点など、今までのただそのまま持ってきたような仕様に比べ、ずいぶん日本市場に配慮したなぁというのが感じられる。
こういう細かいところが、日本市場でもう一度きちんと売っていこうというプジョージャポンの強い意思の表れとも感じられるので、総じておいらは3008が魅力的だと感じたんだろう。
用途を限定されないのであれば、こうしたクルマを所有すると楽しいだろうなぁ、という気持ちも沸いてきたので、次の候補として3008という線も十分ありえる話になってきた。
クルマは、何にするか悩んでいる間がいちばん楽しい。
そんなわけで、試乗ができるようになったら乗ってみたいねぇ。
この記事へのコメント
ようたか
できれば、ガラスルーフなしで「Style」を
出してほしいです。
み。
販売側は安全を確認できていないとか,車種限定だから・ガラスの曲率も違うであろうし合わないというのですが,所詮1軸のみ自由に動く程度のものなのでどうにかなりそうな気もするのです・・・
また何かできないか考えてみます.